笠井潔
笠井 潔 Kasai Kiyoshi
小説家、評論家。
メモ
- 1948年、東京生まれ。
- 1968年、和光大学入学。
- 1968年頃から、1974年頃まで、新左翼系の学生活動に参加。
「二〇歳のときに書いた二〇〇枚ほどのルカーチ論が広松渉氏の目にとまり、翌年『状況』に掲載されることになりました。商業誌に書いた最初の文章には黒木龍思というペンネームに加えて、当時所属していた党派名が肩書きのような恰好で付されています」(東 浩紀、笠井 潔、共著,『動物化するポストモダン』集英社新書,第一四信) - 和光大学中退。
- 1974年渡仏。渡仏前に、党派活動を辞めている。「黒木龍思」のペンネームも捨てた、と言われる。
1976年までパリに滞在した後、帰日。
この間、小説『ラルース家殺人事件』(後の『バイバイ、エンジェル』)、及び、思想批評『テロルの現象学』の草稿を執筆。 - 1979年『ラルース家殺人事件』で、角川小説賞(第5回)を受賞。同年7月、『バイバイ、エンジェル ラルース家殺人事件』の書名で単行本刊行。
同年末、雑誌「第三文明」12月号での座談会「マルクスを葬送する」をきっかけに、小阪修平、戸田徹らと共に、「マルクス葬送派」と呼ばれるようになる。 - 1984年『テロルの現象学』を作品社より公刊。
著作リスト
- 『バイバイ、エンジェル』(矢吹駆連作)
1979年単行本刊行 - 『サマー・アポカリプス』(矢吹駆連作)
1981年単行本刊行 - 『薔薇の女』(矢吹駆連作)
1983年単行本刊行 - 『哲学者の密室』(矢吹駆連作)
1992年単行本刊行 - 『群衆の悪魔』
1996年単行本刊行 - 『熾天使の夏』(矢吹駆連作第0号作品)
1997年単行本刊行 - 『ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?』
2001年単行本刊行 - 『オイディプス症候群』(矢吹駆連作)
2002年単行本刊行 - 『青銅の悲劇 瀕死の王』(矢吹駆連作日本篇)
2008年単行本刊行
——他。
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資料リンク
- 笠井潔が選んだベスト5 創元推理文庫(東京創元社)
笠井潔の志向性が、うかがわれるリスト、と言えるだろう。