テレビマガジン
「テレビマガジン」
「テレビマガジン」は、講談社発行の月刊誌、幼児向けテレビ雑誌の誌名。1971年11月発行の12月号が創刊号。
原則として毎月1日に、翌月号が店頭売りされる。
「『週刊少年マガジン』の兄弟誌」として創刊された雑誌で、幼児向けテレビ雑誌としては初の定期刊行物となった。創刊当時は「冒険王」(秋田書店)が競合誌だったが、オリジナルマンガの掲載も少なくなかった「冒険王」よりも、よりグラフ記事や情報に特化した作りで、優位に立った。
後、1973年に「テレビランド」が創刊(当初は黒崎出版発行、後、徳間書店に)、1976年に「てれびくん」(小学館)が創刊され競合誌に。現在は「てれびくん」の方が、部数は多いと伝えられている。
刊行当初から、TV番組『仮面ライダー』(1971年からオンエア開始)を大きく取り扱っていた。これは、「テレビマガジン」創刊当時、「週刊少年マガジン」誌上で、原作マンガ版の『仮面ライダー』が連載されていた関係もあるはずだ。(原作マンガの連載は1972年まで)
『仮面ライダー』TVドラマ版の、付録をつけるようになってから売り上げ部数が伸びた、と伝えらている。
1970年代後半、仮面ライダーシリーズ、マジンガーシリーズのテレビ番組の終了、「てれびくん」創刊により、苦戦。特に「てれびくん」が、創刊当時、主力特撮、アニメのテレビ番組の大半の雑誌掲載権を独占したことの影響は大きかった。
この頃「テレビマガジン」では、オリジナルマンガの掲載や、ミクロマン、ラジコンなどの、玩具、ホビー記事に誌面が大きく割かれた。
1979年以降、新しい仮面ライダーシリーズ、ウルトラシリーズ、新展開を迎えたスーパー戦隊シリーズ(『バトルフィーバーJ』)などの記事が誌面を飾るようになり、前後して、ホビー記事をメインにした「コミックボンボン」が創刊(1981年)される流れに。
1983年12月売りの1984年1月号から、誌面サイズがB5判から、現行のA4変形判に変更された。
関連する用語
- 冒険王
- 1949年から秋田書店が発行していた月刊マンガ雑誌。現在見られる月刊漫画誌以上に、情報記事などの読み物ページが多かった。
- 「テレビマガジン」の創刊(1971年)に対抗するように、1972年夏季号から「映画テレビマガジン」の副誌名が併記された(「別冊冒険王」自体の発行は1966年から)。「別冊冒険王 映画テレビマガジン」は、後、月刊化されたが、1974年に休刊。
- さらに後、「冒険王」本誌でも1980年代に入ると、オリジナルマンガの掲載が激減。1982年から表紙に「テレビと映画のチャンピオン」というキャッチコピーが付された。1983年4月号(3月売り)が「冒険王」の誌名ラスト号になり、翌月号から誌名を「TVアニメマガジン」に改め、リニューアルが試みられた。が、これも1984年に休刊。
- 「テレビランド」
- 1973年創刊月刊誌、幼児向けテレビ雑誌。創刊当初は、企画、東映株式会社、発行元、黒崎出版という発行体制だったが、1973年年末までに、編集スタッフごと徳間書店に移籍、徳間書店発行に。1997年1月売りの2月号で休刊(事実上の廃刊)。
- 「てれびくん」
- 小学館発行の月刊誌、幼児向けテレビ雑誌の誌名。同誌のマスコットキャラクターも同名。1976年5月発行の6月号が創刊号。原則として毎月1日に、翌月号が店頭売りされる。
- 「コミックボンボン」
- 講談社から発行されていた月刊の幼年向けマンガ雑誌。1981年創刊、2007年休刊。
- 関連する用語
- 解説
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