その出会いは偶然か必然か。そもそも偶然と必然の間にはどれほどの差異があるのか。
ともかく…………

正統派の学園ホラー。13巻完結。

甲田学人

舞台・用語集

聖創学院
正式には聖創学院大附属高校。物語の主な舞台。歴史は浅いが「七不思議」をはじめ様々な怪談が伝わっている。物語はここに始まりここに終わる。
羽間市
聖創学園を中心とした学芸都市。石畳,砂岩タイルの壁,切妻屋根といった他の諸都市とは異なった洋風の町並みを残す,人口5万人程度の小都市。聖創学院はこの街の高台に位置する。
怪異
我々の世界と隣り合わせにある世界“異界”が“こちら側”に干渉することで起きる現象,または異界の存在そのもの。
機関
様々な“怪異”に対処するために設けられた“防疫機関”。“黒服”。

登場人物

近藤武巳
文芸部員2年。物語全体の主人公。“追憶者”。
空目恭一
文芸部員2年。オカルトに対する膨大な知識と傲岸不遜な態度から“魔王陛下”と呼ばれる黒ずくめの変人。“帰還者”、“影”。
村上俊也
文芸部員2年。空目恭一の幼なじみで空手の遣い手。“シェーファーフント”。
木戸野亜紀
文芸部2年。理性を他の何モノよりも重んずる毒舌家。“ガラスのケモノ”。
日下部稜子
文芸部2年。誰からも好かれる少女。“鏡”。
あやめ
“神隠し”の少女。
十叶詠子
聖創学院3年。学園一の“不思議少女”。“魔女”。
小崎魔津方
“魔術師”。
大迫栄一郎
民俗研究家。主な著作:『現代都市伝説考』,『伝説・伝承の原型と変質』,『オカルト』,『奈良梨取考』など。
神野陰之
霊能者? “名付けられし闇”。

書誌情報

小説

本編

電撃文庫

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「——俺と共に行かないか?」
春、桜の舞い散る下、“魔王陛下”空目恭一が“神隠し”の少女と出会った時、密かに蠢いていた怪異が表に現れる。機関、魔女、闇、そして怪異、全ての始まり。
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木戸野亜紀の下に送られてきた一枚のFAX。それをきっかけに、彼女の周りに次々に起こる異変。そして永く眠っていたモノが目覚め……“魔王陛下”空目恭一は、彼女を救う為に動き始めるが?
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日下部稜子が借りた本の中に混じっていた“禁帯出”の本。それを返しに行った彼女の姉が首をつって死んだ。だが、それは始まりに過ぎなかった。過去の妄執が蠢き出す。
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連鎖する首くくりの連鎖。断ち切る為に動き出す“魔王陛下”空目恭一。その前に立ちはだかる過去の妄執。死の連鎖を断ち切れるのか?
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“そうじさま”と呼ばれる〈儀式〉に誘われて参加した近藤武巳の周囲で異変が——ついに“魔女”がその姿を現す。
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まもなく文化祭。空目恭一ら文芸部の面々も会誌の作成に追われる毎日を過ごしていた。そこに入ってきたのは、美術部の出品作の中に彼らが出逢った事件とリンクするモチーフが描かれているモノがあるという話。その作者に会いに行った空目達だったが……
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作者が変死し、行方不明になっていた者達が帰ってきた。だが異変は止まらず……“魔女”の狙いは?
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“魔女”と敵対することになった“魔法陛下”空目恭一等は、ついに“魔女狩り”を宣言した。時を同じくして起こった少女の失踪、羽間の地にまつわる秘密と七つめの学園“七不思議”の真実が明らかに。
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“魔女”が帰還した。“使徒”を伴って。だが、敵対する空目等文芸部の面々の間に微妙な亀裂が……
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“魔女”と“使徒”が動き出す。未だ語られざる“なにか”に向かって。暗躍する“魔術師”。そして空目達の間に生まれた亀裂はさらに広がっていく。
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学園を侵蝕する怪異、対する空目達文芸部の面々は分裂し、無力となってしまった。“魔女”とその“使徒”達、そして復活した“魔術師”はそれぞれの思惑の下動き出す。
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全ては“魔女”の思惑通りになってしまうのか? 事態を収拾しようとする空目達、己の欲望のままに進む“魔術師”。物語はクライマックスへ。
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“神隠し”は終わってはいなかった。怪異が現実を侵蝕し、今ここに全ての因果がそろい、ついに、神が棲むと言われた地より“ソレ”が降りてくる——堂々の完結編。

夜魔

外伝。ハードカバー。本編より前、まだ中学生の“魔女”の周囲で起こる怪異譚。

夜魔—奇

電撃文庫

夜魔—怪

メディアワークス文庫

コミックス 電撃コミックス

第1巻『神隠しの物語』を忠実に漫画化。全3巻。

睦月れい

Missing神隠しの物語1

Missing神隠しの物語2

Missing神隠しの物語3

英訳

英訳

話題まとめ

チャットログ

(不完全)

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2001/07/20010713.html#210000
ホラーRPG風でクトゥルフの呼び声でクトゥルフ神話を使わない感じ。詳しい紹介など。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2001/10/20011031.html#230000
神隠しとか呪いとかのテーマをメタに読み解くお話。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2002/05/20020521.html
設定がひねくれている割に陰惨さが足りない。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2002/08/20020813.html#010000
学園もの欲求が満たされない。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2002/09/20020914.html#150000
空目以外のキャラの「動けなさ加減」に、もどかしさを出すのは良いけどもーちょっと効果的に動かしてやれよとか思う。空目が作者の代弁者になって、シナリオをコントロールしてしまっている。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2002/12/20021223.html#160000前後
正統派オカルトとの評価。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/08/20030823.html#160000
粗は多いが、引き込まれる話。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/01/20040121.html#230000
2004年1月中旬の日販調べ週間ベストセラーを見て、Missingって売れてるんだなあとの感慨が。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/11/20041104.html
ライトノベルでは珍しい憑物筋の話。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/03/20050317.html#120000
最新刊で、この作者戦争における「人殺し」の心理学読んだのかなあと思える一節があった。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/06/20050621.html#010000
ホラーは苦手だけど、なんか次が読みたくなる。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/06/20050616.html#030000前後
実は13巻には人物イラストがない。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/06/20050616.html#200000前後
それぞれの感想。「面白いのか?」と訊かれるとちょっと答に困る、かったるくて続きを買う意欲が湧かない、ダークになってギブアップ、あやめたんが可愛いからいいんです。亜紀は可愛かったなぁ。詠子さんが一番ですよ。二桁で完結した作品とはライトノベルでは珍しい。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/07/20050717.html#220000
2005年6月のスリップレスデータ全国ランキングで『Missing 13 神降ろしの物語・完結編』が七位。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2005/10/20051002.html#180000
Missingの外伝がハードカバーででる。

書評

資料リンク

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