百合とは

女性間の恋愛感情を扱う創作のうち肉体関係を重視しないものを指すのではないでしょうか。プラトニックくらいのほうが、それらしいように思います。

「レズ」という言葉に含まれた生々しさを極力排除した用語というイメージがあります。ユリの花(花言葉は純潔・無垢)のイメージも。 (この項目は暫定)

用語

エス
Sisterの略。若い女性間の同性愛的恋愛関係の対象を指す言葉として、古く用いられた。(たぶん戦後あたりでないかと思うんですが)
かならずしも、肉体交渉に至る関係とはイメージされていなかったようだ。
ソフト百合
女の子たちがただ仲良くしてるだけだったり恋愛未満だったりする状態。
レズ
「レズビアン(女性同性愛者)」の略であり、「レズビアン・ラブ(女性同性愛)」の略でもある。
ビアン
日本で、一部の女性同性愛者が、自称として用いている。「『レズ』という言葉に込められがちな性的揶揄を嫌って選択」と説明されることが少なくない。
ただし、あらゆる女性同性愛者が「ビアン」を称しているわけではない。例えば「レズビアン・カウンセリング」などで、「『レズビアン』という呼称を、そこに性的揶揄のニュアンスが含められがちなことも承知で引き受ける」と言った主張も聞かれる。
シスター・フッド(Sister hood)
欧米で、「女性同性愛も包含した女性間の友愛関係全般」を指す言葉として、しばしば用いられる。
「シスター・フッド」自体は古くからある言葉。しかし、欧米近代の精神医学の歴史で、かつては「同性愛とは第一に男性同性愛を指す」「女性には能動的な性欲はない」などの学説が主流だった関係ため、「女性同性愛」という人間関係は、まともに検討されなかった時期が長かった。(かつて女性のセクシュアリティで“病的”と問題視されたのは、むしろ淫乱症(ニンフォマニア)や、冷感症(不感症)だった)
いわば、社会的にも、精神医学的にも認知されていなかった時期の女性同性愛を、社会史や女性史で発掘する過程で、「シスター・フッド」の概念が再整理された。
あるいは欧米でも、日常語では「女性同性愛も許容する」との認識なしに用いられることの方が、むしろ普通かもしれない。

関連書籍

(ご紹介お願いします)

  • Coming Out!(幻冬舎文庫)
    元、東京少年ヴォーカル、笹野みちるのエッセイ。女性同士の恋愛感情の一例が記されている。もちろん、著者の個人的な体験と、考えとが書かれているのだが。同性との恋愛感情に気づいた女性が、考えざるを得ない話題について、多く語られている。(例えば、「レズビアン」という言葉を忌避する感情についてなど)

雑誌

話題まとめ

チャットログ

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/05/20050507.html#010000
ソフトというのは「恋愛だと自覚するかしないか」程度が上限という感じでないかなあ。そのへんの微妙なところで丁寧に書くことが大切。

資料リンク

百合こころ
草創期からの百合関連blog。「一般的な百合の定義」
Kaoristics on WWW
現代百合の基礎知識他

リンク