地獄少女(アニメ版)エピソード・リスト
『地獄少女』(アニメ版)エピソード・リスト
2005年から2006年にかけて、地上波深夜枠、CSなどで放映された『地獄少女』第1期アニメ(全26話)のエピソード・リスト。
エピソード・リスト
- 原作
- 地獄少女プロジェクト(原案=わたなべ ひろし)
- 製作
- 地獄少女プロジェクト
(アニメーション製作はスタジオディーン) - 監督(総監督)
- 大森貴弘
- シリーズ構成
- 金巻兼一
- キャラクターデザイン
- 岡真里子
- コピーライト
- 地獄少女プロジェクト、スカパー・ウェルシンク、アニプレックス
第一話「夕闇の彼方より」
- 概略
- 私立の女子中学校2年でB組の学級委員をしている橋本真由美は、クラスでまとめた募金を預かり紛失してしまう。放課後の教室で、鞄や机周りを探している真由美に声をかけてくるのは、同じクラスの生徒(黒田亜矢)だった。
(第一話「夕闇の彼方より」には、OPアニメがなく、冒頭のイメージ画像の後、ここまでのシーンに、スタッフクレジットが被さり、直後に、「地獄少女」のタイトルロゴ、「夕闇の彼方より」のエピソードタイトルを挟んで、Aパートに続く) - おそらく数日後、橋本真由美は、黒田亜矢に用立ててもらった募金の金額を返済し終えるが、今までの分は利子だと言われ、募金紛失をネタに恐喝される。真由美は、偶然、校内で、女子中学生が交わしている噂話で耳にした「地獄通信」にアクセスを試み、1度でアクセスに成功。黒田亜矢の名を書き込むものの、この時は[送信]のボタンは押さない(脳裏では「頼むと自分も死んじゃうって」という噂話が思い出されている)。しかし、黒田亜矢とその取り巻きに良くない噂を広められるなどした真由美は、結局、黒田亜矢の名を地獄通信に送信。直後に「受け取りました 地獄少女」という携帯メールを受信する。
さらに後日、黒田亜矢らに夜の繁華街に連れ出され、逆ナンパを強要される橋本真由美は、ビルの上から投身自殺を試みる。が、落下中の真由美の前に姿を顕す地獄少女に伴われ、真由美は夕暮れの里の湖畔に引き込まれる。閻魔あいを前に「あなたが……、地獄少女」とぶやく真由美に、あいは契約の藁人形を差し出すのだった。
第二話「魅入られた少女」
- 概略
- 冒頭、深夜の嫌がらせ電話に怯え、地獄通信にアクセスする少女(鷹村涼子)が描かれる、少女は「〜につきまとう人」と入力し、せかされるように送信。画面が“閻魔あいの家”に転じ、おばあちゃんが庭先のあいに依頼メールが届いていることを教えるやりとりがあって、エピソードタイトルの画面に。
- 留守電に嫌がらせ通話が録音されると、涼子の父親が怒って表に飛び出す。その間、涼子の携帯に「受け取りました」のメールが着信。場面は日中の警察署に転じ、涼子の父親が「娘は丸一年、あの男につけまわわれてるんだぞ。何で逮捕しないんだ」と抗議しているシーンに。そこに現われる如月警部は、ついさっきまで、涼子の父が抗議していた若い刑事(アキモト)が犯人だと告げ、内偵を詰めているので、そ知らぬ振りをするよういい含める。父親に付き添われ通学。学校職員に化けた骨女に声をかけられると、理科室から黄昏の里に連れ込まれ、地獄少女に対面。藁人形を手渡される。
第三話「汚れたマウンド」
- 脚本=広真紀
- 絵コンテ=細田雅弘
- 演出=細田雅弘
- 作画監督=井上善勝
- DVD第一巻に採録
- 概略
- 「全球団注目」の高校生投手花笠守は、野球部の下級生にも憧れの存在だった。
- そんな花笠に下級生の室井は暴行を受ける。室井は花笠の言うまま、「ふざけていて、土手から落ちた」と言うよう、同学年の野球部員、岩下大輔に言い含める。岩下は、室井を家まで送り、室井の言うまま、自分が室井を土手から突き落とした、と家族に話し侘びるが。数日後、内臓破裂で室井は死亡、岩下は室井の家族から人殺しとののしられる。自分の両親にも真相を聞いてもらえない岩下は、地獄通信にアクセス。1度でアクセスに成功すると、躊躇いながらも、その場で「花笠守」の名を入力し、送信。おそらく同じ晩、地獄少女が室井の部屋に忽然と姿を顕し、藁人形を手渡す。
第四話「聞こえぬ叫び声」
- 脚本=福嶋幸典
- 絵コンテ=森下昇吾
- 演出=千葉大輔
- 作画監督=小谷杏子
- DVD第二巻に採録
- 概略
- ペットクリニック(ゴールドアニマルクリニック)で、たった独りの家族と呼ぶ愛犬キャンディが死んでしまった少女がいた。
- 愛犬を喪った少女、菅野純子は、両親に先立たれ、叔母夫婦の家に養われている。キャンディは、生前、両親に贈られた愛犬だった。ゴールドアニマルクリニックの助手関本は、営利と名声第一の獣医本篠への不審に、良心の呵責も加わる感じで、キャンディが充分な治療を受けずに死んだことを菅野純子に告白。キャンディの死の真相を聞かされた純子は、女子高生たちが道すがら噂話の話題にしていた地獄通信にアクセス、本篠義之の名を送信。直後、自室に閻魔ありが顕われ、「誰??」と訊くと「私は閻魔あい。呼んだでしょ」と応じられ、その場で藁人形を手渡される。閻魔あいが立ち去った後、藁人形の紐(赤い糸)を解こうとする純子だが、あいに疑似体験された地獄の幻覚に怯え、紐を解けない。
第五話「高い塔の女」
- 脚本=西園悟
- 絵コンテ=こでらかつゆき
- 演出=石堂宏之
- 作画監督=服部憲知
- DVD第二巻に採録
- 概略
- “閻魔あいの家”のパソコンに入る依頼メール。壁際に立てかけられた三体の藁人形が、“又そいつか”“毎日毎日しつこいねぇ”と雑談、“でも、その依頼は受けないと決めたんだろう??”とも。依頼を送信した少女、美沙里は、「地獄少女とお知り合いになれば、この会社も簡単に倍くらいになるのに」と言う女社長(海部里穂)に強要され、地獄通信にアクセスしているらしい。
- 海部里穂の経営するIT企業デッドライン本社に、骨女はアルバイトの恩田として潜入。閻魔あいも本社ビルに出没する。輪入道は、警備員として本社に、一目連はアルバイトとして系列の100円ショップに潜入していく。地獄通信にアクセスをしてくる浦野美沙里の身辺を探る狙いなのだが。
第六話「昼下がりの窓」
- 脚本=高橋ナツコ
- 絵コンテ=小島正士
- 演出=吉田俊司
- 作画監督=森本浩文
- DVD第二巻に採録
- 概略
- 夕方、買い物から戻る途中の安田遥と母親。ふと顔を上げた母が立ち止まるのを、先に行っていた遥が声をかけて呼ぶ。そんな様子を、屋内から睨みつける女がいた。
- 自宅に戻った母娘は夕食の用意をするが、母親は何か考え込むようで様子がおかしい。チャイムに応じてドアを開ける母親に、宅配業者のユニフォームに似た服を着た若い男が、「これ戸髙さんから」と皿に盛ったサクランボを差し出す。「言うなってさ。言ったら酷いわよって」と伝えてせせら笑う男。“閻魔あいの家”の短いシーンを挟んで、安田母娘の物語は続く。安田家は、父親の転勤で最近越して来たのだが、住んでいるのは、同じ会社の従業員の社宅が並んでいる区画らしい。奥さんたちを牛耳っている支店長婦人の戸は、遠まわしな脅しを遥の母親に加えてくる。学校でも、転向したばかりの遥は、戸髙の娘ユリアに遠まわしな嫌がらせをされ、父親も会社で支店長から無理難題を吹っかけられたと言う。翌日、戸髙婦人に命じられたジゴロが、安田家に押しかけると、入れろを騒ぎ立てる。夕方安田遥が帰宅してくると、母親はガス自殺を図っていた。朦朧としながら「悪いのは戸高さんなのに」と呟く母親が救急車で連れて行かれた後、深夜に安田遥は自室のパソコンで地獄通信にアクセスする。
第七話「ひびわれた仮面」
- 脚本=広真紀
- 絵コンテ=若林厚史
- 演出=則座誠
- 作画監督=山本佐和子
第八話「静寂の交わり」
- 脚本=金巻兼一
- 絵コンテ=森下昇吾
- 演出=栗井重紀
- 作画監督=富沢和雄
第九話「甘い罠」
- 脚本=福嶋幸典
- 絵コンテ=こでらかつゆき
- 演出=林有紀
- 作画監督=小谷杏子、森本浩文
第十話「トモダチ」
- 脚本=広真紀
- 絵コンテ=大畑清隆
- 演出=岡崎幸男
- 作画監督=笠原彰、土橋昭人、森下昇吾
第十一話「ちぎれた糸」
- 脚本=金巻兼一
- 絵コンテ=大畑晃一
- 演出=吉田俊司
- 作画監督=清水貴子、服部憲知
第十二話「零れたカケラ達」
- 脚本=高木登
- 絵コンテ=後藤圭二
- 演出=後藤圭二
- 作画監督=森本浩文
第十三話「煉獄少女」
- 脚本=西園悟
- 絵コンテ=小島正士
- 演出=小坂春女
- 作画監督=服部憲知、森下昇吾
第十四話「袋小路の向こう」
- 脚本=高木登
- 絵コンテ=こでらかつゆき
- 演出=林直孝
- 作画監督=小谷杏子
第十五話「島の女」
- 脚本=広真紀
- 絵コンテ=大畑清隆
- 演出=岡崎幸男
- 作画監督=杉本光司、土橋昭人
第十六話「旅芸人の夜」
- 脚本=福嶋幸典
- 絵コンテ=大畑晃一
- 演出=吉田俊司
- 作画監督=服部憲知、森下昇吾
第十七話「硝子ノ風景」
- 脚本=金巻兼一
- 絵コンテ=名村英敏
- 演出=則座誠
- 作画監督=森本浩文
第十八話「縛られた少女」
- 脚本=西園悟
- 絵コンテ=こでらかつゆき
- 演出=筑紫大介
- 作画監督=服部憲知、森下昇吾
第十九話「花嫁人形」
- 脚本=高橋ナツコ
- 絵コンテ=福田道生
- 演出=岡崎幸男
- 作画監督=土橋昭人
第二十話「地獄少女 対 地獄少年」
- 脚本=広真紀
- 絵コンテ=大畑清隆
- 演出=林直孝
- 作画監督=小谷杏子
第二十一話「優しい隣人」
- 脚本=福嶋幸典
- 絵コンテ=大畑晃一
- 演出=吉田俊司
- 作画監督=服部憲知、森下昇吾
第二十二話「悔恨の雨」
- 脚本=西園悟
- 絵コンテ=福田道生
- 演出=小坂春女
- 作画監督=笠原彰
第二十三話「病棟の光」
- 脚本=高木登
- 絵コンテ=大畑清隆
- 演出=岡崎幸男
- 作画監督=土橋昭人
第二十四話「夕暮れの里」
- 脚本=金巻兼一
- 絵コンテ=わたなべひろし
- 演出=筑紫大介
- 作画監督=服部憲知、森下昇吾
第二十五話「地獄少女」
- 脚本=金巻兼一
- 絵コンテ=大森貴弘
- 演出=小阪春女
- 作画監督=笠原彰、清水貴子
第二十六話「かりぬい」
- 脚本=金巻兼一
- 絵コンテ=小島正士
- 演出=大森貴弘
- 作画監督=岡真里子
関連する用語
- 「逆さまの蝶」
- アニメ『地獄少女』のOP(オープニング曲)。
- 「かりぬい」
- アニメ『地獄少女』のED(エンディング曲)。
- 作詞=三重野瞳 、作曲=西田マサラ、編曲=西田マサラ、アーティスト=能登麻美子
- 「かりぬい」歌詞(歌詞タイム)
- スタッフ
- 原作=地獄少女プロジェクト(原案=わたなべひろし)
- プロデューサー=阿部愛、林田師博
- 製作=地獄少女プロジェクト
(アニメーション製作はスタジオディーン) - 総監督=大森貴弘
- シリーズ構成=金巻兼一
- 総作画監督=相澤昌弘
- キャラクター・デザイン=岡真里子
- 美術監督=菱沼由典
- 色彩設計=松本真司
- 楽曲製作=高梨康治、水谷広実
- 都市伝説
- 作中では、地獄通信と地獄少女の話が、しばしば作中人物たちに「都市伝説」と呼ばれている。
- 「都市伝説」は、本来の意味は「都市化した時代の口伝えの伝承(口承伝説)」。都市環境以外の農村、漁村などを舞台にしても、都市化時代の内容が色濃ければ「都市伝説」に含まれる。この場合の「伝説」は、「真偽の確認はできないが、実際に起きた話として伝えられる物語」のことで、歴史上の過去に起きた(と信じられる)話のことではない。この点、作中で、地獄通信や地獄少女の話が「都市伝説」と呼ばれる用例は、奇異ではない。
例えば、第1話「夕闇の彼方より」で、依頼人になる少女が同じ学校の女学生たちが、地獄通信の噂話をしている様子を偶然聞く場面。この場面では「友達の友達が、実際に地獄通信にアクセスした」といった話が交わされている。こうした語り口は、都市伝説らしい。 - アニメの物語内の今で、普通人の間で語られる地獄通信の話は、都市伝説の内でも「ネット伝承(ネットロア、netlore)にあたる。
- 関連事項
メモ
- 第1期アニメ『地獄少女』は、シリーズを通観すると、閻魔あいに地獄通信を止めさせようとする柴田父娘が、かえってあいとの因縁を引き寄せてしまう話。結果、視聴者にも、シリーズ終盤で、閻魔あいの素性が明かされる。
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資料リンク
- 「寒い冬をさらに寒くする!? ホラーアニメ「地獄少女」に迫る」
アニメ『地獄少女』の、監督、プロデューサーへのインタビュー。2006/02/13日付(ITmedia Gamez) - 地獄少女 関連サイト集