ピジン言語

異なる言語を持つ複数の集団が接触することで発生する言語接触の結果生まれる、接触に関係したどの集団の言語とも異なる言語。

その発達の段階によって

  • Jargon
  • Stabilized pidgin
  • Extended pidgin

に分けられる。

語源

上記の「ピジン言語」は、言語学の諸研究でかなり整理された段階の概念。
(「クレオール化」の項を参照のこと)

「ピジン語」は、語源的には、例えば「ピジン・イングリッシュ」のように、「異文化の人間たちが用いたカタコトの外国語」といった含みで蔑称のニュアンスがあった。

例えば、「植民地の土着民がカタコトで用いた宗主国の言語」や、「国際交易で、商人が必要に応じて用いるカタコトの外国語」などが語源としてのピジン言語の典型的なイメージだった。

俗に、「東南アジアのピジン・イングリッシュで、『ビジネス』が『ピジン』と発音されたためピジン語の呼称が生まれた」とも言われるが、この説の真偽には疑問も呈されている。

関連する用語

言語接触
異なった言語を持つ複数の集団が接触した結果、言語が交雑すること。
クレオール言語
ピジン言語が、その有用性からある集団の母語として定着したもの。
用語
解説

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