クラッシュ・ブレイズ
『暁の天使たち』の続編。共和宇宙を舞台に、三天使と二人の死神、怪獣夫婦が大暴れ。
- 著
- 茅田砂胡
用語や登場人物
登場人物
三天使
- リィ(E.V.ヴァレンタイン/グリンディエッタ・ラーデン)
- 金髪碧眼の美少年。13歳(実年齢19歳)。外見に似合わず、超絶的な肉体能力を持つ戦士。口も態度も悪い。人間ではあるが、《ラー一族》でもある。「太陽」。弱いものを助けるのが趣味。うわばみだが甘いものは非常に苦手。
- ルウ(ルーファセルミィ・ラーデン)
- リィの相棒。「闇」。極度の甘党。《ラー一族》ではあるが、禁忌扱いされている。『暁の天使たち』では、暴走して宇宙を滅ぼしかけた。
- シェラ(シェラ・ファロット)
- 銀髪で紫の目の美少年。ファロット一族の最後の長。「銀の月」。リィと同い年だが、リィに合わせて13歳のなりをしている。それまでの人生のほとんどを女性として過ごしてきたこともあって、女装にかけては比肩する者なし。料理や裁縫もプロ並み。
死神
- ヴァンツァー(ヴァンツアー・ファロット)
- 元ファロット一族の寡黙な暗殺者。ゾンビ1号。「新月」。高校生くらいの外見(実年齢27歳?)。向学心極めて高し、というより学業のじゃまをする者は(文字通り)実力で排除することも厭わない。
- レティシア(レティシア・ファロット)
- 元ファロット一族の陽気な暗殺者。ゾンビ2号。「黒い太陽」。高校生くらいの外見。リィと対等に戦える数少ない人間。殺すのはいいだけやったので、今度は生かす方をやってみる気に。
怪獣夫婦+α
- ケリー・クーア
- 《テンプレート:rb(海賊王,キング・オブ・パイレーツ)》の二つ名を持つ、既知宇宙最速の男。外見年齢30半ば(実年齢は70後半のはずだが詳細不明)、身長2mの偉丈夫。怪獣夫婦の片割れ(黒ゴジラ)。5年前に死亡するまで、クーア財閥3代目総帥を務めた。ゾンビ3号。非常識の塊。
- ジャスミン・クーア(ジャスミン・ミリディアナ・ジェム・クーア)
- 40年前に死亡したはずのクーア財閥2代目総帥。外見年齢29歳(実年齢74歳)、身長190cm強の大柄の美女。怪獣夫婦の片割れ(紅ゴジラ)。かつて《テンプレート:rb(魔女,ウィザード)》、《テンプレート:rb(雌虎,タイガリス)》と言われた超一流の戦闘機乗り。旦那と同じくらい(もしくはそれ以上)の非常識の塊。フェミスト。
- ダイアナ(ダイアナ・イレブンス)
- ケリー・クーアの相棒で、共和宇宙唯一の「自由意志を持つ感応頭脳(コンピューター)」。「誰よりも早く巧みに飛ぶ」ことを至上命題とし、この命題を達成するためには人命を何とも思わないことからついた通称が《クレイジー・ダイアン》。既知宇宙最速の宇宙船《パラス・アテナ》を操る。
- ジンジャー(ジンジャー・ブレッド)
- ジャスミンの親友、もしくはそれ以上?の存在。40年前(『スカーレット・ウィザード』の時代)から、変わらぬ人気と美貌を誇る名女優。芸能界に強大な影響力を持つ《銀幕の妖怪》。(ジャスミンと同年代なので)実年齢70歳代のはずだが、20代の若さと美貌を保つ美女。ルウやケリーが恐れる、ある意味、主要登場人物中最強の女性。
普通の人々
- ダン(ダン・マクスウエル)
- 辺境で最速の船《ピグマリオンII》を駈る一流の船乗り。両親(及び義母)とは異なり、真っ当な常識人。おかげで宇宙一不幸な苦労人に。
- ジェームズ(ジェームズ・マクスウエル)
- ダンの息子。リィやシェラの友人。祖母が苦手。
- アーサー(アーサー・W・ヴァレンタイン)
- リィの「生物学上の」父親。コーデリアス・プレイス州知事。リィを溺愛し、リィが絡むこと以外の面では非常に有能な人物。
- マーガレット(マーガレット・G・B・ヴァレンタイン)
- リィの「生物学上の」母親。
- ハンス(ハンス・スタンセン)
- リィとシェラが生活する寮の寮長。
- ファビエンヌ(ファビエンヌ・デニング)
- リィとシェラが通う学校の上級生。
- アレク(アレクサンダー・ジャファーソン)
- ケリーやジャスミンの友人で、ジェームズの母方の祖父。クーア財閥の役員の中で、唯一ケリーやジャスミンの本質を知る人間。
人外
- デモン
- リィとルウの友人。《ラー一族》。
- ガイア
- 《ラー一族》の長。人類との公式な窓口。
- ユレイノス
- 《ラー一族》の長。
用語
- 共和宇宙
- 物語の舞台となる世界。スカーレット・ウィザード時代における星系間の移動手段だった“門(ゲート)”は廃れ、その代わりに自由跳躍航法である“ショウテンプレート:rb(駆動機関,ドライブ)”が普及している。
- クーア財閥
- ジャスミンの父であるマックス・クーアが一代で起こした巨大企業体。共和宇宙の経済界をほぼ支配しているといってもよい存在。かつては、総帥が筆頭となって全体をコントロールしていたが、3代目総帥が事故で死亡した後は、重役達による合議によって運営されている。が、ジャスミンとケリーの復活で役員会の面々は、(アレクを除いて)右往左往する羽目に。
- 連邦大学
- 共和連邦の最高学府及びそれが存在する星系。物語の主な舞台、のはず。
- ボンジュイ
- かつて《幽霊星》と呼ばれた惑星。今は目視すらできない。《ラー一族》が住む。
- ショウテンプレート:rb(駆動機関,ドライブ)
- “門(ゲート)”を利用した星系間移動に替わり、宇宙船の移動手段の主流となった駆動機関。“門(ゲート)”は定点間での移動しかできなかったが、ショウテンプレート:rb(駆動機関,ドライブ)は、距離に制限はあるものの自由跳躍が可能なことから急速に普及した。
- 感応頭脳
- 本世界における行動に発達したコンピューター。AIと言った方がよいか。宇宙船が航行するためには膨大な情報処理能力を要求されるが、通常人ではこれに対応できない。そのため、膨大な情報の処理と人間では対応できない細かな制御を行うために開発された。これがなければ船を動かすことはできない……のだが、クインビーはこれを搭載していない(代わりに電子計算機で情報を提示し、提示された情報を元にパイロット(ジャスミン)が全て自分で操作して“計器飛行で”操縦している)。
- クインビー
- ジャスミンの愛機。“駆逐艦並の攻撃力”と“並はずれた運動性能”と“紙以下の防御能力”を持つ外宇宙航行(星系間の跳躍移動)が可能な戦闘機。彼女の要求通りの性能を満たすために安全のための補機や航行に必要な感応頭脳全てを切り捨てた、通称「空飛ぶ赤い棺桶」。
- 《ラー一族》
- 《幽霊星》ボンジュイに住む超常の一族。
- ファロット一族
- シェラ、ヴァンツァー、レティシアのいた世界で《死神》を意味した暗殺者一族。詳しくは『デルフィニア戦記』を参照のこと。
メモ
書誌情報
C★NOVELSファンタジア
嘆きのサイレン
スペシャリストの誇り
ヴェロニカの嵐
パンドラの檻
オンタロスの剣
ソフィアの正餐会
大峡谷のパピヨン
ミラージュの罠
夜の展覧会
サイモンの災難
マルグリートの輪舞曲
追憶のカレン
海賊とウェディング・ベル
逆転のクレヴァス
オディールの騎士
ファロットの休日
クラッシュ・ブレイズ コミック・バージョン 嘆きのサイレン
- マンガ
- 鈴木理華
話題まとめ
チャットログ
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/07/20050726.html#010000
- 『ヴェロニカの嵐』&コミック版『嘆きのサイレン』感想。
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/11/20051126.html#000000
- 『パンドラの檻』感想。今回の主役は怪獣夫婦とゾンビ1号&2号でした。おかげで後にはぺんぺん草も生えてません。
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2006/07/20060725.html#230000
- 『オンタロスの剣』感想。『暁の天使たち』の伏線が出てきたら、やっぱり大騒ぎ。
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2006/11/20061126.html#020000
- 『ソフィアの正餐会』感想。前回話を思い切り引いて終わったにもかかわらず、今回は全然別の話に。
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2007/03/20070325.html#010000
- 『大峡谷のパピヨン』感想。怪獣夫婦の片割れ、非常識の塊な奥さんの話。今までで一番明るいんじゃないかしらん
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2007/07/20070726.html#220000
- 『ミラージュの罠』感想。怪獣夫婦の場合は自分たち&相棒だけで話を支えられるが、3天使の場合支えるにはキャラクターが少し弱いのかもしれない。
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2008/11/20081127.html#230000
- 『追憶のカレン』は……“月”シェラが主役。
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2009/03/20090324.html#230000
- 『海賊とウェディング・ベル』帯は「こんなにえらそうな人質がいていいのか?」……いや、本当にえらそうでした
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2009/03/20090325.html#210000
- 『海賊とウェディング・ベル』感想。発端は、赤ゴジラに8歳の女の子が「おばちゃん、えらい人はどこ?」と命知らずな問いかけをしたところから。
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2009/11/20091126.html#210000
- 『オディールの騎士』感想。帯で「判断基準がおかしくないか」と言われているのは表紙の二人ではありません(w もちろん、三天使+アルファでもない。新作にかかるので、このシリーズしばらく出さないそうな。