はじめての新井素子
(Falshion) んでこう
(Falshion) 新井素子さんのは
(Falshion)「BOOK OFFいかないとないんじゃないですかねぇ」
(Falshion) といわれちまった
……という話から始まった「#もの書き」参加者による「はじめての新井素子」談義。
入門編
- 1. 『あたしの中の……』&『いつか猫になる日まで』
- 新井素子のデビュー作と、2冊目にあたる本格的な書き下ろし長編である。星新一が絶賛した軽妙な語り口と、テーマを見失わない骨太なストーリーを満喫していただきたい。
- 2. 『扉を開けて』
- 三拍子揃ったそのとき、マンションの一室が異世界に繋がってしまい、主人公は救世主として祭り上げられることに、というファンタジー。第13あかねマンション、中つ国、ぬいぐるみなどの、新井素子を理解するために必須のキーワードに満ちている。
- SFのセンス・オブ・ワンダーを堪能する:王道編へ
- 日常的な話やファンタジーが好み:裏ルート(仮)へ
王道編
- 新井素子の軽妙な語り口を満喫できる。問題は、絶版で入手困難な本が多いことである。
- さらに突き詰めたい方は:裏ルート(SF編)へ
裏ルート(仮)
SF編
- ガチンコのSF作品ルート。星雲賞受賞作と日本SF大賞受賞作である。
- 『グリーン・レクイエム』&『緑幻想』
- 『ネプチューン』
- 『チグリスとユーフラテス』
ファンタジー編
- 『扉を開けて』と同じ世界での出来事を描いた物語である。新井素子の引き出しの多さを味わえる。
日常編
- 日常と、その裏側から顔を覗かせる執念と狂気。
- 『雨の降る星 遠い夢』(『星へ行く船』所収)
- 『あなたにここにいて欲しい』
- 『宇宙魚顛末記』
- 『二分割幽霊綺譚』
- 『今はもういないあたしへ…』
- 『くますけと一緒に』
御三家
- 1. 『ひとめあなたに…』
- 後2作よりは、ソフトな物語。主人公だけ見るなら、一応正気だし、恋人に会うためにひたすら歩き続ける健気な女性の物語なんだが……「チャイニーズスープ」最凶。
- 2. 『おしまいの日』
- 主人公の日記を中心に展開される日常の中に潜む狂気を描ききった物語。文体だけでなく本自体が、狂気の演出に一役買っている……そして、それは実際に起こるかもしれない。
- 3. 『ハッピー・バースディ』
- 小説執筆時には自分を主人公に重ねるという筆者が書いた、『最愛の夫を亡くした女性小説家』の物語である。それが軽妙な語り口で語られる様は、まさに新井素子攻略のラスボスである。
- 14へすすめ
箸休め
- 日常のほんわかした話や、エッセイなど。
メモ
関連する用語
- 用語
- 解説