上月雨音

用語や登場人物

『僕』
大学一年生。志乃の幼なじみで、彼女は、可愛い妹……みたいな存在。とてつもなく貧乏性(実際貧乏であるが、周囲が片っ端から裕福なので際立つ)。本名、山田太郎……ではない。
支倉志乃
小学5年生の女の子だが、それにしても小柄で華奢。非常に長い黒髪と、深さを測れないくらい深い黒の瞳の持ち主。見た目はおとなしく、全く手のかからない子。猟奇的な事件や怪事件にだけ、異常に興味を示す。おしゃれに対しては関心がない。嫌いな食べ物はグリンピース。
鴻池キララ
『僕』の先輩。悪戯小僧じみた童顔。『僕』より20センチ以上背が低く、背中を丸める癖があるので余計に小さく見える。自分の肉体が異性にセクシャルな印象を与える可能性が皆無に近いことを認識している。異様なほど各方面に人脈を持つ。愛車はオレンジメタリックのbB。志乃のことを『シノシノ』と呼んでいる。
クロス
ネット知識に長けた生意気盛りの中学生。クロスはハンドルネームで、本名は来栖太一。志乃に多大な興味と関心を持つも、便利なアイテム扱いされている。キララには徹底的にいじくられる。イラストレーターの一番お気に入りキャラらしい。
涼風真白
『僕』の後輩に当たる中学生。名前のごとく白い肌と、銀色の髪を持つ少女。彼女の本質をあえて一言で表現しようとするなら、初登場の巻のタイトル『天使と悪魔』。

メモ

  • 全体としてはミステリの枠組みで、不思議ちゃん幼女探偵が謎を解く。
  • 謎解きを楽しむというよりは、謎に挑む、志乃を愛でるライトノベル。
  • 本編は比較的常識人である『僕』の一人称で進む。が、ときどき叙述トリックを『僕』が使ってくる。
  • ミステリーを構築する『謎』は、比較的シンプルな構造です。ただ、それを志乃の立場で本当に解けるのかというと、ちょっと疑問な気もします。おそらくは誰が『志乃の立場』であったとしても解くことは出来ず、『志乃だったからこそ』解けたのではないか、と。そういう性質の事件です。

書誌情報

富士見ミステリー文庫

SHI-NO 黒き魂の少女

SHI-NO アリスの子守唄

SHI-NO 天使と悪魔

SHI-NO 愛の証明

SHI-NO 呪いは五つの穴にある

SHI-NO 支倉志乃の敗北

SHI-NO 夢の最果て

SHI-NO 空色の未来図

SHI-NO 過去からの招待状

SHI-NO 君の笑顔

角川コミックスドラゴンJr.

東条さかな

話題まとめ

チャットログ

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2007/11/20071121.html#100000
支倉志乃の敗北読了。読者に推理させない、つー勢いになって参りました。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2008/01/20080102.html#150000
今1巻の前半だが、いくつか疑問がある。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2008/01/20080102.html#170000
僕個人の主観から言うならば、この作者の言葉にはあまりにも「生」がない。生きるということを延々個人的な事象として捉えていて、社会あるいは群れという単位での視点がない。生死を個人の視点で語り続ける限り、それはあまりにもリアリティのない、「青年の主張」でしかないんだよなあ。ゆえにSHI-NOはライトノベルであり、若者に受けるのだろうと。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2008/01/20080102.html#180000
シノシノはかわいい。ときどき見せるシノシノの無言の威圧が。

書評

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