紅牙のルビーウルフ
紅牙のルビーウルフ RUBYWOLF OF THE BLOODY FANG
第17回ファンタジア長編小説大賞の準入選作。狼の乳を飲み盗賊団で育てられた、強く心根正しい少女が主人公の、異世界ファンタジー。
- 著
- 淡路帆希
用語や登場人物
- 用語や人名
- 解説
メモ
書誌情報
紅牙のルビーウルフ
細く高く咆哮が響き、それに従って白と砂色の狼が駆ける。声の主は—長剣を携えた一人の少女。輝く紅玉の瞳をもち、赤い髪をなびかせて走る彼女の名は、ルビーウルフ。赤ん坊のころ森で盗賊に拾われ、狼の兄弟に囲まれて育った盗賊娘だ。「覚悟はいいか。—国ひとつ、盗りにかかるぞ野郎ども!」殺された仲間の仇を討つため、そして民に幸せをもたらすため、ルビーウルフの旅が今、始まる!第17回ファンタジア長編小説大賞準入選作。狼たちを従えた美しくも逞しきヒロイン、颯爽と登場。
紅牙のルビーウルフ 2 面影人魚
「何? この小動物」今にも泣き出しそうな少女の顔を、不思議そうにのぞき込み、ルビーウルフは思わず口にした。5つめの神具、“全知の書”が見つかった。ミレリーナからのその知らせを受け、隣国トライアルに赴いたルビーウルフとジェイド。彼らを待っていたのは、美しい銀髪を持つ少女、キアラ・フォレスターだった。自分の名前のほかは多くを語らず、常に何かに怯えたようなキアラに、違和感を感じるルビーウルフ。キアラの持つ神具は本物なのか?そして彼女の隠す真実とは?—何もわからないまま数日が過ぎた夜、ルビーウルフの寝所を何者かが襲撃してきた!狼王女ルビーウルフの冒険譚、第2弾が幕を開ける。