「“『おかゆ』 / OTE”講評」の版間の差分
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お題『[[寝込んでいるところに彼女がおかゆを作りに]]』に寄せられた作品についての講評です。 | |||
== 該当作品 == | |||
*[http://www.sougetu.net/article.php?id=382 『おかゆ』] / [[小野哲也|OTE]] | |||
*[http://www.sougetu.net/article.php?id=383 『おかゆ ver2』] / [[小野哲也|OTE]] | |||
*[http://www.sougetu.net/article.php?id=384 『おかゆ ver3』] / [[小野哲也|OTE]] | |||
== 講評(『おかゆ』) == | |||
<blockquote> | |||
'''[ENO]''' じゃあ、後一個 | |||
<br />'''[ENO]''' おてちんので締めます | |||
<br />'''[ENO]''' この続きは、また来週の金曜日にでも | |||
<br />'''[akaganeN]''' ふうむ。3つまとめて? | |||
<br />'''[ENO]''' ああ、いかん来週は無理だ | |||
<br />'''[ENO]''' また、あらためて告知します | |||
<br />'''[ENO]''' では、http://www.sougetu.net/article.php?id=382 | |||
<br />'''[ENO]''' こいつを | |||
<br />'''[akaganeN]''' ver1のやつですな | |||
<br />'''[ENO]''' これはもう、キレイにまとまってます | |||
<br />'''[ENO]''' 最後の五行で | |||
<br />'''[ENO]''' きっちりと | |||
<br />'''[ENO]''' バージョン3では、この先まで行ってます(w | |||
<br />'''[ENO]''' もう、お約束の使い放題、大盤振る舞い、気持ちがいいくらいですな | |||
<br />'''[akaganeN]''' いやもう | |||
<br />'''[ENO]''' 「読者(きみ)が望むものをぼくがみせてあげやう」と、旧仮名遣いで、作者が微笑んで知るのが見えます | |||
<br />'''[akaganeN]''' むしろ私は「俺に愛を。俺にぬくもりを。俺を幸せにしてくれ」と作者がのたうちまわってるのが見えるのですが | |||
<br />'''[shirakiya]''' ww | |||
<br />'''[ENO]''' その足元に、すがる読者の群れに向かって「君が望むものは私が望むものである、君が欲するもの僕が欲するものである、さあ、僕と共にぱらいそに」 | |||
<br />'''[ENO]''' この見事なまでのシンクロ | |||
<br />'''[ENO]''' と、まあネタにしましたが、そうなんですね、この素直さ | |||
<br />'''[akaganeN]''' なんといいますか、ver1は綺麗なんですよ。綺麗なんですが、それがver3までだらだらと増えていかざるをえないあたりを、私はむしろ誉めたいのですよ。いや、まとまりは悪くなっていますが。 | |||
<br />'''[ENO]''' 作者に「衒い」がないのですよ、それが、この作品を嫌味なく仕上げているのです | |||
<br />'''[akaganeN]''' 明らかに、これこそが「俺の萌えをくらえー」です。そこに妥協がない。 | |||
<br />'''[Zero2]''' あまあまですねー | |||
<br />'''[ENO]''' それを作者が望み、読者も望んでいる | |||
<br />'''[ENO]''' 共感というのは、作者側に衒いと言うか、虚勢があるうちは得られない | |||
<br />'''[shirakiya]''' うむうむ | |||
<br />'''[ENO]''' カッコよく見せよう、とか、俺をすごいと思わせてやる、とか、実力以上の何かを纏っている作品は | |||
<br />'''[ENO]''' 共感を得られない | |||
<br />'''[akaganeN]''' その点からいっても、ver3で「今度こそマシになってるといいんですがなぁ」とゆーのはよくわかる。 | |||
<br />'''[ENO]''' 自分に素直になって、自分の楽しい、自分の想い、それを正面から見つめて描き出すことによって初めて共感を得られる | |||
<br />'''[akaganeN]''' 「この作品単体でみれば」不要な情報もごちゃごちゃありますが | |||
<br />'''[ENO]''' 想いの強さは、レベルアップしているのですよ | |||
<br />'''[ENO]''' ただ、その想いの強さが、無駄な部分を増やしているのも事実 | |||
<br />'''[ENO]''' この辺の兼ね合いが難しい | |||
<br />'''[akaganeN]''' 書きながら——おてちんが、このヒロイン(香ちゃん)を好きになっているのがよくわかるのです | |||
<br />'''[akaganeN]''' 好きになってきたから、キスしたい | |||
<br />'''[ENO]''' それは、作者にとっては弱点でもあるのですな、考えようによっては | |||
<br />'''[akaganeN]''' うむ | |||
<br />'''[ENO]''' 半可通の作家志望者がこういう作品を見ると「ふん、くだらねえ、自分の作品に酔ってやがる、恥ずかしくないのか?」 | |||
<br />'''[ENO]''' 見たいなことを言いたがるのですよ | |||
<br />'''[ENO]''' そういうやつに限って、自分でも酔えないようなものを書いて、他人を酔わそうとしてますけどね(w | |||
<br />'''[akaganeN]''' 自分のヒロインに惚れられないようでは、他人をそのヒロインに惚れさせるのは無理とゆーものです | |||
<br />'''[ENO]''' それができない人が多すぎます | |||
<br />'''[xi-banyu]''' 半可通…… | |||
<br />'''[ENO]''' つまり「衒い」と「虚勢」を張って小説を書いているようなヤツですな | |||
<br />'''[siideLIME]''' ふむふむ | |||
<br />'''[akaganeN]''' んでまあ、ver3でいったん、「想い」のある分が全部でているようなので。 | |||
<br />'''[ENO]''' 自分で自分の書いた物語に酔って、なおかつ、それを、第三者の目で見る | |||
<br />'''[akaganeN]''' ここから、「この作品単体としてはどうあるべきか」とゆーのが良いのではないかと | |||
<br />'''[xi-banyu]''' 半可通かぁ | |||
<br />'''[ENO]''' では、バージョン3をまな板に載せましょう | |||
<br />'''[akaganeN]''' 作り手として、半可通ってこっちゃよ。最初から読み手ならば問題ないべ。>「キミは自分のPCにい酔っていて、周りのプレイヤーやGMを見ていない」 | |||
<br />'''[ENO]''' 一人称の書き方としては悪くないのですが、少し情報が多すぎますね | |||
<br />'''[akaganeN]''' それも、情報の出しかたがよろしくない | |||
<br />'''[akaganeN]''' 小出しに、てろり、てろりと出てくるので | |||
<br />'''[ENO]''' この情報の多くなった分が、生きているのならいいけど、余分なんですよ | |||
<br />'''[ENO]''' あっちにちょろり、こっちにちょろり、と | |||
<br />'''[ENO]''' 気がついたように付け足されている | |||
<br />'''[ENO]''' 山形先輩から聞いた、というのはいいのですが、その後の遅れてくる、とかそういうのは必要なのかな? | |||
<br />'''[akaganeN]''' この展開なら、「いったい誰が来たのだろう?」とやるよりは、「山形かー、入ってこいよー」ぴんぽーんぴんぽーん「うお、なんだ山形じゃねーのか。いやまて、山形だろ。あいつ、俺が寝込んでるの知っててなんちゅーコトを」 | |||
<br />'''[ENO]''' akagane師匠が書くといきなり体育会だな | |||
<br />'''[miburo]''' w | |||
<br />'''[ENO]''' 「たのもー」「どーれ」 | |||
<br />'''[OTE]''' #いまもどりました | |||
<br />'''[akaganeN]''' だって、明らかに必要ありませんて。>「いったい誰だろう」 | |||
<br />'''[OTE]''' #これからLog確認します | |||
<br />'''[ENO]''' 導入部として、不自然とまではいかないものの、持って回った感じはしますね | |||
<br />'''[ENO]''' これは、短編の導入部ではありません | |||
<br />'''[akaganeN]''' 最初から山形の存在を前提にして、「寝込んで3日なので、頼む、買い出ししてきてくれと山形にメールしてある」ところからスタートすれば | |||
<br />'''[ENO]''' なぜなら、読者に示す情報量としては、明らかに多いのです | |||
<br />'''[akaganeN]''' さっくりと情報をまとめて素早く展開できるのではないかと | |||
<br />'''[sf]''' http://www.sougetu.net/article.php?id=384 | |||
<br />'''[ENO]''' 隣のフリーターとか、この部屋増築されたのか、とか | |||
<br />'''[sf]''' これですな | |||
<br />'''[ENO]''' 確かに「くすぐり」にはなってますけど、読者はまったく前提条件を持たずに読むわけですので | |||
<br />'''[ENO]''' 「取捨選択」の余地が無いのですな、情報の手札を持っていなくちゃならんのか捨てていいのか、読者はわからない | |||
<br />'''[akaganeN]''' まあ、『おかゆ競作』とゆーことで | |||
<br />'''[akaganeN]''' 「誰が出てくるのだろう」までがひとつの山場になるから、とゆー意識が | |||
<br />'''[ENO]''' というわけで、読みなれている人は、ぽいぽい捨てていくことができるのですが、抱え込んでしまう人は | |||
<br />'''[akaganeN]''' こんな風なもってまわった描写になったのではなかろうかと | |||
<br />'''[ENO]''' ああ、そうですね、おかゆを誰が作りに来るのか、そのネタバレを少しでも遅らせるために | |||
<br />'''[OTE]''' #わ。丁度だ。 | |||
<br />'''[akaganeN]''' だいたいみんな、「誰を出すか」で他の人と差別化とゆーか、競っている感じがあるのですよい | |||
<br />'''[ENO]''' なんというかてんぷらのエビに到達するまでにいかにコロモをつけるかという | |||
<br />'''[ENO]''' その競争になっている部分がありますね(w | |||
<br />'''[akaganeN]''' もし、これが自発的に「こんなヒロインがおかゆ作りにきてくれるとうれしいと思って書いた」だと | |||
<br />'''[akaganeN]''' 一秒でも一行でも早く出したいですからね | |||
<br />'''[ENO]''' いきなりエビ、え? これから揚げ? というのも風情が無いのですけどね | |||
<br />'''[akaganeN]''' 短編は切れ味っすよ | |||
<br />'''[ENO]''' 「おかゆを作りに来たぞー」「え? なんで?」「そういうレギュレーションなのじゃ、男が細かいことを気にするでない、それともなにか? わしがおかゆを作りに来たのが嬉しくないとでもいうのか?」「いえいえそんな」 | |||
<br />'''[ENO]''' 短編ならこれもあり、ということで(w | |||
<br />'''[OTE]''' お約束のメタな使い方ですな。 | |||
<br />'''[ENO]''' なんだよ、その「レギュレーション」ってのは(w | |||
<br />'''[ENO]''' というツッコミ待ち | |||
<br />'''[akaganeN]''' むしろ、繰り返しプレイ時には、オープニングはカットで最初の選択肢から | |||
<br />'''[ENO]''' 後半の「むふふ」展開が待っているから、やはりここはじらせる方法で、と考えるなら、真ん中を膨らますべきです | |||
<br />'''[akaganeN]''' ドアを開けるとソコにいるのは——1:幼なじみ 2:婚約者 3:隣の家のおばさん 4:NHKの集金人 | |||
<br />'''[akaganeN]''' うむ。期待感があってこその、焦らし演出 | |||
<br />'''[ENO]''' 最初は「ちんちくりん」として見ていた「香ちゃん」が、だんだん可愛く見えてくる、その描写を膨らませる、その代わりに前半は削る | |||
<br />'''[ENO]''' まんべんなくコロモをつけてはいけません | |||
<br />'''[akaganeN]''' ドア開けるまでは期待感もなにも、それこそ、NHKの集金人の可能性があるからなぁ | |||
<br />'''[OTE]''' あぁ。確かに肝心なところに溜めがない。 | |||
<br />'''[akaganeN]''' むしろ、ここは斧もったジャック・ニコルソンな選択肢がないことを喜ぶべきか | |||
<br />'''[ENO]''' 溜めを作るのは、やっぱり中盤だね | |||
<br />'''[akaganeN]''' ですね | |||
<br />'''[OTE]''' なるほど。そうですね。 | |||
<br />'''[akaganeN]''' やはり、主人公が陥落するまでの流れがもうちょい欲しい | |||
<br />'''[OTE]''' ふむ。 | |||
<br />'''[ENO]''' でも、それは「欲を言えば」という部分なのだな | |||
<br />'''[ENO]''' これを「もっと良くするには」という視点で言うと、という指摘なわけで | |||
<br />'''[akaganeN]''' うん。単体として見た場合はむしろここから刈り込む方が「読みやすさ」という点では優れるだろうなぁ | |||
<br />'''[ENO]''' 全体のレベルとしては、最初に言った「シンクロ」の良さ、この一言に尽きます | |||
<br />'''[OTE]''' ありがとうございます。 | |||
<br />'''[ENO]''' 素直に共感できる。この衒いの無さを減ずることなく | |||
<br />'''[ENO]''' 刈り込んでいけば、もっとよくなると思う | |||
<br />'''[akaganeN]''' 「俺が読みたいモノを、俺が書く」 | |||
<br />'''[ENO]''' この「刈り込む」というのが実は一番難しいのですよ | |||
<br />'''[ENO]''' 書きたいこと、伝えたい事は、それこそ山のようにあるわけで | |||
<br />'''[akaganeN]''' だから、ver1から増えてきたわけだし | |||
<br />'''[ENO]''' なまじ、そこに、キャラクターと、キャラクターのいる空間を思い浮かべることができるほどに、しっかりと世界を構築できると | |||
<br />'''[ENO]''' そのすべてを書きたくなるのです。そのすべてに愛があるがゆえに | |||
<br />'''[akaganeN]''' んで、刈り込むのも基本は「書きたいこと以外を書いてないか」なのだ。 | |||
<br />'''[ENO]''' そのすべてが「読みたいもの」なんだから、もう、その衝動は捨てがたい(w | |||
<br />'''[akaganeN]''' いや、その中でも、世界のつじつま合わせとかがあるのですよい | |||
<br />'''[ENO]''' 酔っている部分は、そのすべてを欲するのです、だから自分に酔ってしまった物語は読みづらい | |||
<br />'''[ENO]''' 書くときは酔ってもいいのです。削るときは第三者にならないと削れない | |||
<br />'''[ENO]''' 自分に酔っていると、削るところはありません(w | |||
<br />'''[OTE]''' ふんむ。目的のために書いたのか、読みたいがために書いたのか。その取捨選択をもっと正確にせねばならない、ということになりますでしょうか。 | |||
<br />'''[ENO]''' そのすべてが自分の身体と同じで、髪の一本ですら切りたくなくなっちゃうのですよ | |||
<br />'''[OTE]''' 一応、Ver2から | |||
<br />'''[OTE]''' 3へ移るときは、削る事を考えて書いた記憶はあります。 | |||
<br />'''[ENO]''' お約束を自分の物として使う、という今回の主題にもっとも適合した作品だったと思います | |||
<br />'''[ENO]''' 80点を差し上げます | |||
<br />'''[OTE]''' ありがとうございます。今後、より精進させていただきます。 | |||
<br />'''[ENO]''' 技術点は、悪いけどそんなに高くは無いけど、芸術点(情動点)は高いですよ(w | |||
<br />'''[akaganeN]''' 明らかに、稚拙なんですがね | |||
<br />'''[ENO]''' 何より、この二人の「その後」が読みたい | |||
<br />'''[akaganeN]''' そう、まさにそれなのです>「その後」が読みたい | |||
<br />'''[ENO]''' きっと、すれ違いを繰り返しながら、進んでいくんだろうな、とか | |||
<br />'''[ENO]''' 泣き笑いの人生が目に浮かぶのですよ | |||
<br />'''[OTE]''' 技術は、常日頃から書いてる人には敵いませんから。情動と世界構築、人物構成にのみ注力しました。 | |||
<br />'''[akaganeN]''' 今の時点では主人公は単に餌付けされてヨロめいてるだけですからな。 | |||
<br />'''[ENO]''' どう間違っても、この二人は「nice boat」にはならんだろう、という安心感 | |||
<br />'''[OTE]''' w | |||
<br />'''[akaganeN]''' やがて、風邪が治ると、「いやいや、あれは気の迷い」とかもあって。 | |||
<br />'''[akaganeN]''' そこからが勝負だろうとか | |||
<br />'''[ENO]''' 香ちゃんが、ノロウィルスにやられて学校で吐いて | |||
<br />'''[ENO]''' 大騒ぎになって | |||
<br />'''[ENO]''' nice boat | |||
<br />'''[OTE]''' なんでじゃーーw | |||
<br />'''[akaganeN]''' いやいや、それは単にふたりで旅行で乗ったカーフェリー>nice boat | |||
<br />'''[ENO]''' きっと主人公には別の彼女がいる | |||
<br />'''[akaganeN]''' いやいやいやいやいや、それは単に自称彼女 | |||
<br />'''[OTE]''' なんでじゃーーw | |||
<br />'''[miburo]''' いい感じになったところでボンキュボンの小悪魔な後輩が入部でしょう | |||
<br />'''[OTE]''' それだ! | |||
<br />'''[akaganeN]''' それだっ! | |||
<br />'''[ENO]''' んでもってナタ持ってnice boat | |||
<br />'''[miburo]''' はなゆめテンプレート。 | |||
<br />'''[ENO]''' いいに加減しろ | |||
<br />'''[miburo]''' それd……違う!ww | |||
</blockquote> | |||
== 講評(『おかゆ ver2』&『おかゆ ver3』) == | |||
<blockquote> | |||
'''[ENO]''' では、一番空いていそうな、この場を借りまして、「おかゆ競作」の講評を始めます | |||
<br />'''[aspha]''' ぱちぱちぱちぱち | |||
<br />'''[Kannna]''' はーい | |||
<br />'''[shirakiya]''' やんややんや | |||
<br />'''[ENO]''' ざんねんなことに、akagane師匠は、広島が大雪ということで、越冬するために市街地に出てきた、巨大人食い牡蠣と、死闘を繰り広げているために | |||
<br />''+ AKAgane to #もの書き外典 :akaganeさん登場'' | |||
<br />'''[ENO]''' 参加されない……はずだったのに(w | |||
<br />'''[OTE]''' うはははは | |||
<br />'''[AKAgane]''' はっはっは | |||
<br />''(OTEさんが離席する)'' | |||
<br />'''[KITE]''' わはははは(笑) | |||
<br />'''[AKAgane]''' ポン酢で美味しくいただきました | |||
<br />'''[abAWAY]''' なんと見事な登場 | |||
<br />'''[akiraani]''' やはり牡蛎は鍋が一番 | |||
<br />'''[AKAgane]''' 牡蠣フライも悪くはないがね。 | |||
<br />'''[ENO]''' 10トンダンプカーを押しつぶす大きさのあの牡蠣を食うとは、さすがですな | |||
<br />'''[xi-banyu]''' 黄金の牡蠣フライか。 | |||
<br />'''[xi-banyu]''' じゅるるっ、だぜ。 | |||
<br />'''[ENO]''' 鍋に入れると五センチほどに縮むけど | |||
<br />'''[AKAgane]''' しょんぼりだな | |||
<br />'''[ENO]''' まあ。とにかく、参りましょう、さて、前回は、OTEさんの「おかゆ」で終わったんだっけ? | |||
<br />'''[ENO]''' http://hiki.cre.jp/write/?NekondeiruTokoroNiKanojoGaOkayuWoTsukurini | |||
<br />'''[Kannna]''' 確かそうです | |||
<br />'''[Kannna]''' 前回は、ラストがこの辺まででした>http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2007/10/20071013.html#010000 | |||
<br />'''[ENO]''' これを見ると、バージョン2とバージョン3が終わってない | |||
<br />'''[ENO]''' ばーじょん2が、確か、おかゆを作りに来た彼女が妊娠して、ばーじょん3で修羅場だと思ったんだが、違いますな(w | |||
<br />'''[AKAgane]''' nice boatなので、そうなるはずだったのですが | |||
<br />'''[ENO]''' 同じシチュエーションで、リライトしている | |||
<br />'''[AKAgane]''' だんだん、増えているのですよ | |||
<br />'''[ENO]''' 情報量が増加していますな | |||
<br />'''[AKAgane]''' んで、単純にリライトによって読みやすくなったとかいうことはなくて。その部分だけいくと、むしろまとまりは悪くなっています。 | |||
<br />'''[AKAgane]''' が、そこにこそ、この作品が良くなる要素はあると思いますよ。 | |||
<br />'''[ENO]''' 「言いたいことはわかる、だが、ちょいと落ち着け」というところでしょうか(w | |||
<br />'''[AKAgane]''' oteちんの中で、香ちゃんの魅力が増しています。だからこそ、情報が増え、描写も増え、んでまとまりは悪化している。 | |||
<br />'''[ENO]''' 言葉を尽くし、使える限りの表現で、この香ちゃんを表現したいと思っているのですが | |||
<br />'''[AKAgane]''' 単に増やしただけでは、表現できないのですな | |||
<br />'''[ENO]''' 面白いもので、客観的に説明しようとすればするほど、うそ臭くなる(w | |||
<br />'''[ENO]''' セリフとかモノローグを、読者の印象に残すには、言葉を尽くすことではなく | |||
<br />'''[ENO]''' そのキャラクターの本音を、短く言わせるほうが | |||
<br />'''[ENO]''' はるかに効果があるわけです | |||
<br />'''[ENO]''' 小説を書きはじめると、まず「簡単に思ったとおりに書く」段階に達します。次に、これではいけない、と思って「使える限りの言葉を使って書く」という段階に到達します | |||
<br />'''[ENO]''' このあたりで、書くほうの満足感はピークに達します。自分が書きたいものを、言葉を尽くして書けるようになった自分をホメてあげたいのです | |||
<br />'''[AKAgane]''' たとえば、ver3ではキスにまでふたりの関係が発展していますが。これがまあ、自分へのご褒美ですな。 | |||
<br />'''[ENO]''' その次に、そうやって書いたものが、読者には必ずしも好評ではないことを知って、落ち込む時期が来ます | |||
<br />'''[AKAgane]''' 読者が萌えるためではなく、自分が萌えたので、「ちょ、ちょ、ちょっとキスでもしてみていいかな?」みたいな感じで。 | |||
<br />'''[ENO]''' そうですね、そういった意味で実に恥ずかしいけど、微笑ましく、なおかつ素朴に嬉しいですな、バージョン3は | |||
<br />'''[AKAgane]''' そして、まさに。その恥ずかしい部分にまで到達できたという点において。 | |||
<br />'''[AKAgane]''' このキャラは、魂を持っているのです。いやまあ、現時点では作者の中だけですが。 | |||
<br />'''[ENO]''' せっかく、身につけた「語彙を尽くして書く能力」を、読者の目で削っていくのが、三番目の段階でして | |||
<br />'''[AKAgane]''' それでも、「生きたキャラができた」という点において、これはすごい。 | |||
<br />'''[ENO]''' この「削る」ためには、削ってもなお生きるキャラが書けていなければならんのです | |||
<br />'''[ENO]''' 読んでいて恥ずかしい、と思うということは、書いているほうはもっと恥ずかしいのですが、その恥ずかしさを見据えてかけなくては | |||
<br />'''[ENO]''' キャラは生きないのです | |||
<br />'''[ENO]''' 自分だけスカして、恥ずかしい思いも何もせずに、傍観者のように「ふーんいいんじゃないの?」みたいな立場で物語を書いたって | |||
<br />'''[ENO]''' 読者の心は揺さぶれません | |||
<br />'''[ENO]''' そう言った意味で、この3つは、ある意味で、物語を作る原点なのだと思うのです | |||
<br />''(OTEさんが戻ってくる)'' | |||
<br />'''[ENO]''' 作者が、この作品中のキャラに抱いた「想い」は、間違いなく読者に伝わるでしょう | |||
<br />'''[ENO]''' 文章の技術、言葉の選択、表現の選択、そういった部分は、確かにまだ未熟な部分がいくつかあります | |||
<br />'''[OTE]''' #わわ。 | |||
<br />'''[ENO]''' しかし、情動を伝える、という点では、私は高く評価します | |||
<br />'''[ENO]''' 読者をして、気恥ずかしさを覚える域に達する文章を、書ける | |||
<br />'''[OTE]''' ありがとうございます。 | |||
<br />'''[ENO]''' それほどまでに読者の情動を動かすことの難しさを知っているがゆえに、私の評価は高いのですよ | |||
<br />'''[AKAgane]''' この甘酸っぱい感じは | |||
<br />'''[AKAgane]''' 技量では出せない部分なのです | |||
<br />'''[ENO]''' 何がすごいってね、この「気恥ずかしさ」は、心地よいんだよ | |||
<br />'''[AKAgane]''' 技術は身に付いても、「気恥ずかしい」部分は、心の中の欲求というか、思いが足りないと、出ないのだ | |||
<br />'''[ENO]''' ただ、恥ずかしいだけなら誰でもがんばれば書ける、心地よい恥ずかしさってのは、がんばってもなかなか書けない | |||
<br />'''[AKAgane]''' 普通は、気恥ずかしい部分ってのは、「よし分かった、分かったから、あっちでひとりで垂れ流していてくれ」になる | |||
<br />'''[ENO]''' そうそう、いわゆる「人目気にしないバカップル」に感じる一種の反感ですね | |||
<br />'''[ENO]''' あれは、共感を得ることが出来ないから反感になる | |||
<br />'''[ENO]''' でも、共感を感じると、この反感は、消えるのですよ(w | |||
<br />'''[OTE]''' 共感を感じられる部分がどこかに有った、わけですね。 | |||
<br />'''[ENO]''' というわけで、OTE | |||
<br />'''[OTE]''' はい。 | |||
<br />'''[ENO]''' さんの「おかゆ」バージョン2とバージョン3は、 | |||
<br />'''[ENO]''' 「読みにくくなったのに、共感する部分が増えた」という矛盾するものになっております(W | |||
<br />'''[ENO]''' これを「読みやすく削り」そして「共感する部分をそのまま残す」という。さらに難しい課題が | |||
<br />'''[ENO]''' 次のステップです(w | |||
<br />'''[ENO]''' 簡単に言ってますけど、この言葉の本音は「やれたら、あんたプロでっせ」というものでして | |||
<br />'''[ENO]''' これに挑戦するのは、あまりオススメしません、できるかどうかもわかりません | |||
<br />'''[ENO]''' でも、書き続けていると、見えてくるかもしれません | |||
<br />'''[ENO]''' 少なくとも、キャラを立てる、という最大の難関をクリアしたことだけは言えます | |||
<br />'''[ENO]''' 技術点は20点です、少し落ちました、でも、情動に関しては89点差し上げます | |||
<br />'''[AKAgane]''' 1点下げたのはなぜに | |||
<br />'''[ENO]''' 90点だと、それはプロの領域ですよ | |||
<br />'''[Kannna]''' 凄いっ | |||
<br />'''[OTE]''' ぶぼ。なんとまぁ。ありがとうございます。 | |||
<br />'''[Kannna]''' えーと、では次いけますでしょうか? | |||
<br />'''[OTE]''' 背筋が伸びる思いです。 | |||
<br />'''[imo]''' ぱちぱち | |||
<br />'''[ENO]''' つまり、無駄に増やした部分で、情動を稼いでいる、とも言えるわけです | |||
<br />'''[Kannna]''' ぱちぱちノノ | |||
<br />'''[ENO]''' おそらく、文章を削って研げば、この情動は下がります | |||
<br />'''[tatsu114]''' ぱちぱち | |||
<br />'''[ENO]''' 読者に与える情報量が下がっても、情動を動かす要素が下がらないのがプロです、それは90点 | |||
<br />'''[ENO]''' ざんねんながら、そうは見えなかった、でも、実に近いので89点です(w | |||
<br />'''[OTE]''' しかし自惚れを承知で言わせていただければ、技術点が20点というのが伸びる余地。なんでしょうか。 | |||
<br />'''[ENO]''' では次ですね | |||
<br />'''[ENO]''' ああ、そんなのは、数書けばいくらでも伸びます | |||
</blockquote> | |||
== メモ == | |||
== 関連する用語 == | |||
;用語 | |||
:解説 | |||
=== チャットログ === | |||
;http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2007/10/20071013.html#000001からhttp://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2007/10/20071013.html#010000 | |||
:元ログ | |||
;http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2008/01/20080120.html#210000 | |||
:2回目の講評元ログ | |||
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