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== 村上春樹 Haruki Murakami ==
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小説家、翻訳家(アメリカ文学)、エッセイスト。
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翻訳家としては、[[レイモンド・カーヴァー]]、[[スコット・フィッツジェラルド]]、[[レイモンド・チャンドラー]]、[[マイケル・ギルモア]]などの著作の日本語訳を手がけている。
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「現役日本人小説家としては、もっとも海外で翻訳紹介されている」と目されている。各国語への翻訳は、英語(米語)、フランス語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、韓国語のほか、ドイツ語、デンマーク語、ノルウェー語、ハンガリー語、ポーランド語、マレーシア語、などが知られている。
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<br />([http://www.amazon.co.jp/gp/search?tag=koubou-22&keywords=haruki%20murakami&index=blended&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&linkCode=qs 翻訳された春樹作品-Amazon.co.jp])
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== 関連事項 ==
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;小説家としての[[村上春樹]]
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: 1979年にデビューし、1981年に専業作家に転じた[[村上春樹]]だが、日本でメジャー作家になったのは、1987年に単行本刊行された『[[ノルウェイの森]]』がブレイクしてからだ。それ以前は、いわゆる文壇で「気鋭の新人」的に注目されてはいたが、一般的認知度は、必ずしも高いとも言えなかった。強いて言えば[[団塊の世代]]の一部を中心にファンが多く、いわゆる[[全共闘世代]]に熱心なファンが多かった。ちなみに、『ノルウェイの森』がベストセラー化した当時、作家の[[大江健三郎]]は、全国紙の紙上で、概略“『ノルウェイの森』は大衆小説であり、10年ほどで省みられなくなる”との予想を述べたが、この予想は外れた。
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: 『ノルウェイの森』以前の村上春樹は、『[[風の歌を聴け]]』(単行本1979年)、『[[1973年のピンボール]]』(単行本1980年)、『[[羊をめぐる冒険]]』(単行本1982年)の、俗に「[[ネズミ三部作]]」とも呼ばれる作品群でイメージされることが多い。ただ、1985年に単行本刊行された『[[世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド]]』には、後年の長編作品ではっきり観られるような特徴がすでに観られる。例えば、2筋の直接関連の薄い物語を交互に配置する形式、などだ。
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;[[村上春樹]]の作風
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: 村上春樹本人は、自身を「長編作家」として自己規定している様子だ。しばしば「短編作品は実験」「長編では失敗はできない」などのコメントが見られる。
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: 短編、長編を問わず、村上春樹の小説の作風としては「アメリカの現代小説の影響を強く受けた文体」、「隠喩的表現の豊富さ」が言われる。
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: 「アメリカの現代小説の影響を強く受けた文体」については、平易といった肯定的ニュアンスで言われることもあれば、バタ臭い、翻訳調といった否定的ニュアンスで言われることもある。
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: 「隠喩的表現の豊富さ」についても、気取っているとして敬遠する意見もあるが、これはむしろ初期小説で多く書かれた、自己の趣味性を生活の内で大事にする主人公の印象に依るところの大きな意見だろう(短編小説では、現在もこのタイプの人物が、主要キャラクターで描かれることもある)。
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: 他に、少なくない短編小説や、絵本的なイラストブックに見られるような寓話的物語を描くこともある。この類は長編小説でも、物語内物語として用いられる例が少なくない。
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: 短編、長編を問わず、比較的リアリスティックな状況が、幻想的、あるいは超自然的な状況とシームレスに行き来する、ことが特徴としてあげられることもある。
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: しばしば、内容面で「現代的な喪失感」が中心的に描かれている、と評されることも。
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;[[事項]]
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: 解説
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== メモ ==
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*1949年、京都市生まれ。<br />兵庫県西宮市、芦屋市で育つ。
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*1975年、早稲田大学第一文学部(演劇科)を在学7年で卒業。<br />在学中の1974年から、東京都国分寺市でジャズ喫茶を経営。
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*1979年、『[[風の歌を聴け]]』で[[群像新人文学賞]]を受賞し、作家デビュー。<br />1976年に同じ群像新人文学賞を受賞(『[[限りなく透明に近いブルー]]』)した[[村上龍]]と共に「両村上」などと呼ばれた。
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*1981年、専業作家に転じる。
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*1982年、『[[羊をめぐる冒険]]』で、[[野間文芸新人賞]]受賞。
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*1985年、『[[世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド]]』で、[[谷崎潤一郎賞]]受賞。
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*1987年、単行本刊行された『[[ノルウェイの森]]』がベストセラーになり、村上春樹メジャー化。<br />(売り部数は、2008年時点で単行本上巻が238万部、下巻が211万部の計449万部。2009年8月上旬で単行本上下巻計が454万4400部とされた)
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*1996年、『[[ねじまき鳥クロニクル]]』で、[[読売文学賞]]受賞。
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*2006年、[[フランツ・カフカ賞]](チェコ)を受賞。<br />同年、[[フランク・オコナー賞]](アイルランド)を受賞。<br />同年、『[[海辺のカフカ]]』で[[世界幻想文学大賞]]の長編部門を受賞。
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*2008年、[[バークレー日本賞]](U.S.A.)を受賞。
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*2009年、[[エルサレルム賞]](イスラエル)を受賞。授賞式スピーチの内容で物議をかもした。<br />同年、『[[1Q84]]』で、[[毎日出版文化賞]]の文学・芸術部門賞を受賞。
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== 著作リスト ==
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*[http://www.koubou.com/browsenode/554390 BrowseNode - 村上春樹]
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*[http://www.bk1.jp/books/searchResult/?keyword=%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9&genreCd=&title=&author=&publisher=&isbn=&searchFlg=9&sortType=00&hdnPageMax=100&hdnPageNo=1&publicationYM=&ageOfUse=&reviewFlg=9&submit=%E3%80%80%E6%A4%9C%E7%B4%A2%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%80%80 bk1 - 著者インデックス - 村上春樹]
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*[[村上春樹全作品]]<br />([[講談社]]から刊行されている作品集)
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=== フィクション ===
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==== [[村上春樹の長編小説|長編]] ====
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;『[[風の歌を聴け]]』
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: 村上春樹、最初の長編小説。群像新人文学賞受賞作。1979年、雑誌「[[群像]]」([[講談社]])に掲載された。<br /> 1979年に講談社から単行本刊行。1982年に[[講談社文庫]]で文庫版刊行。2004年に新装版の講談社文庫刊行。他に、講談社刊の「[[村上春樹全作品]]」第1期(1979〜1989)第1巻にも採録されている。
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;『[[1973年のピンボール]]』
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: 雑誌「群像」の1980年3月号に掲載された、春樹2作めの長編小説。<br /> 講談社から単行本本が1980年に刊行。1983年に講談社文庫で文庫版刊行。2004年に新装版の講談社文庫刊行。他に、「[[村上春樹全作品]]」第1期(1979〜1989)第1巻にも採録されている。
 +
;『[[羊をめぐる冒険]]』
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: 1982年に雑誌「群像」で発表され、同年中に[[講談社]]から一巻本で単行本刊行された。1985年に[[講談社文庫]]から上下巻の文庫版が刊行された。他に、「[[村上春樹全作品]]」第1期(1979〜1989)第2巻にも採録されている。<br /> 野間文芸新人賞受賞作。<br /> 本作は、[[アルフレッド・バーンバウム]]([[Alfred Birnbaum]])による英訳が、“[[A wild sheep chase]]”として、1989年に公刊された。バーンバウムによる英訳本は、1992年に[[講談社インターナショナル]]から単行本刊行されている。
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;『[[世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド]]』
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: 『[[世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド]]』は、1985年に[[新潮社]]から一巻本の単行本で書き下ろし刊行された。後に[[新潮文庫]]として上下巻で文庫化。2010年に新潮文庫の新装版が刊行された。「[[村上春樹全作品]]」第1期(1979〜1989)第4巻に採録。採録時に若干の修正が加えられている。<br />谷崎潤一郎賞受賞作品。<br /> 本作は、アルフレッド・バーンバウムによる英訳が、“[[Hard-Boiled Wonderland and the End of the World]]”として、1991年に公刊された。バーンバウムによる英訳本は、1994年に講談社インターナショナルから単行本刊行されている。
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;『[[ノルウェイの森]]』
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: 1987年に上下巻の単行本が、講談社から書き下ろし刊行された。1991年に講談社文庫で文庫化、2004年に文庫改訂版が刊行されている。他に、「[[村上春樹全作品]]」第1期(1979〜1989)第6巻にも採録されている。
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;『[[ダンス・ダンス・ダンス]]』
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: 1988年に上下巻の単行本が講談社から書き下ろし刊行された。1991年に講談社文庫で文庫化。他に、「[[村上春樹全作品]]」第1期(1979〜1989)第7巻にも採録されている。<br /> 本作は、アルフレッド・バーンバウムによる英訳、“[[Dance Dance Dance]]”が、1988年に公刊された。バーンバウムによる英訳本は、1994年に講談社インターナショナルから単行本刊行されている。
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;『[[国境の南、太陽の西]]』
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:1992年に、講談社より単行本が書き下ろし刊行された。1995年に講談社文庫で文庫化。
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;『[[ねじまき鳥クロニクル]]』
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: 『[[ねじまき鳥クロニクル]]』は、1992年〜1993年にかけ、雑誌「[[新潮]]」で第1部が発表され、第2部は1994年に単行本が書き下ろし刊行、第3部は1995年に単行本が書き下ろし刊行された。1991年から執筆に着手された、と伝えられているので、4年半をかけられた作品になる。「[[村上春樹全作品]]」第2期(1990〜2000)第4巻、第5巻にも採録されている。<br /> 文庫版は、新潮文庫から1〜3巻が、1997年に同時刊行された。2010年に新潮文庫の改版が刊行された。
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;『[[スプートニクの恋人]]』
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: 1994年に、講談社より単行本が書き下ろし刊行された。1999年に講談社文庫で文庫化。「[[村上春樹全作品]]」第2期(1990〜2000)第2巻にも採録されている。
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;『[[海辺のカフカ]]』
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: 2002年に上下巻の単行本が新潮社から同時刊行された。文庫版は、2005年に新潮文庫から上下巻が同時刊行。
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;『[[アフターダーク]]』
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: 2004年に、講談社より単行本が書き下ろし刊行された。文庫版は、2006年に講談社文庫から刊行。
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;『[[1Q84]]』
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: 2009年に新潮社より、単行本の[[1Q84 BOOK1|BOOK1]]、[[1Q84 BOOK2|BOOK2]]が同時刊行された。[[1Q84 BOOK3|BOOK3]]は、2010年刊行。
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==== [[村上春樹の中編、短編が採録されている本|短編集]] ====
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;『[[中国行きのスロウ・ボート]]』
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: 1983年に[[中央公論新社]]から単行本刊行された。1986年に[[中公文庫]]で文庫版が刊行され、1997年にやはり中公文庫で改訂版が刊行された。<br /> 表題作は、著者の短編作品で、最初に発表されたもの。
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;『[[カンガルー日和]]』
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: 1983年に[[平凡社]]から単行本刊行された。1986年に[[講談社文庫]]から文庫版刊行。
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;『[[象工場のハッピーエンド]]』
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: 1983年に[[新潮社]]から単行本刊行された。1987年に[[新潮文庫]]から文庫版刊行。<br /> 単行本でも文庫本でも、イラストレイターとして[[安西水丸]]の名が、村上と同格で表記されている。
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;『[[螢・納屋を焼く・その他の短編]]』
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: 1984年に新潮社から単行本刊行された。1987年に新潮文庫から文庫版刊行。2010年に新潮文庫から改版が刊行された。<br /> 採録作の『[[蛍]]』が、長編『[[ノルウェイの森]]』の原型になった作品である旨は、『ノルウェイの森』単行本下巻に付された「あとがき」に記されている。
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;『[[回転木馬のデッド・ヒート]]』
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: 1985年に講談社より単行本刊行された。1988年に講談社文庫から文庫化され、2004年に同文庫で改訂版が出された。
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;『[[パン屋再襲撃]]』
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: 1986年に[[文藝春秋]]より単行本刊行された。1989年に[[文春文庫]]で文庫版刊行。
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;『[[夢で会いましょう]]』
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: 村上春樹と[[糸井重里]]による競作短編集(共著)。キーワードを設けてのショートショート競作集。1981年に[[冬樹社]]より単行本刊行された。1986年に講談社文庫で文庫版刊行。
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;『[[TVピープル]]』
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: 1990年に文藝春秋より単行本刊行された。1993年に[[文春文庫]]で文庫版刊行。
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;『[[沈黙]]』
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: 厳密には「短編集」ではない。春樹短編の『[[沈黙]]』が、中学生向けの「集団読書用テキスト」の1冊として編纂され、1993年に[[全国学校図書館協議会]]より刊行されたもの。
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;『[[レキシントンの幽霊]]』
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: 1996年に文藝春秋より単行本刊行された。1999年に文春文庫で文庫版刊行。採録作の幾つかは、単行本採録にあたり加筆改訂されている。
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;『[[夜のくもざる]]』
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: 1995年に平凡社から単行本刊行された。1998年に新潮文庫で文庫版刊行。短編集だが、ショートショートのような超短編が多い。表題作は、言葉遊び主体の掌編として知られている。
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;『[[神の子どもたちはみな踊る]]』
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: 2000年に新潮社から単行本刊行された。2002年に新潮文庫で文庫版刊行。
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;『[[「象の消滅」 短篇選集 1980-1991]]』
 +
: 2005年に新潮社から単行本刊行された。1993年にU.S.の[[クノップ社]](Knopf)から英訳刊行された“[[The Elephant Vanishes]]”と同じセレクションの日本語版になっている。<br /> 雑誌“New Yorker”で紹介された当時のことを語る書下ろしエッセイも採録。
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;『[[東京奇譚集]]』
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: 2005年に新潮社から単行本刊行され、2007年に新潮文庫版が刊行された。
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;[[はじめての文学]]『[[はじめての文学 村上春樹|村上春樹]]』
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: 文藝春秋から刊行されている、中学生向け作家別短編集シリーズ「はじめての文学」の1冊。『村上春樹』は、春樹自身による自選短編集になっている。2006年刊行。
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;『[[めくらやなぎと眠る女]]』
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: 単行本2009年刊行の著者自選短編集。ニューヨークで刊行された英語版と、東京で刊行された日本語版とが同時刊行された。
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=== [[村上春樹の中編、短編が採録されている本|アンソロジー]](春樹作品が採録されている[[アンソロジー]]) ===
 +
;『[[文学 1981]]』
 +
: [[日本文芸家協会]]編の短編小説集。1981年に、[[講談社]]より単行本刊行された。春樹作品は『[[貧乏な叔母さんの話]]』が収められている。
 +
;『[[文学 1986]]』
 +
: [[日本文芸家協会]]編の短編小説集。1986年に、講談社より単行本刊行された。春樹作品は『[[象の消滅]]』が収められている。
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;『[[三角砂糖]]』
 +
: ショートショート、あるいは、超短編のアンソロジー。[[吉行淳之介]]の作品の他、20人の作家の作品が1篇ずつ収められている。編者は未詳。春樹作品からは、『[[おだまき酒の夜]]』を収録。1986年に講談社から単行本刊行され、1989年に[[講談社文庫]]から文庫版が刊行された。
 +
;『[[ベスト小説ランド 1987]]』
 +
: [[日本文芸家協会]]編の短編小説集。1987年に「1」と「2」が、[[角川書店]]より単行本刊行された。春樹作品は「1」に『[[ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界]]』が収められている。
 +
;『[[文藝春秋短篇小説館]]』
 +
: 短編小説アンソロジー、編者未詳。春樹作品からは、『[[トニー滝谷]]』を収録。1991年に[[文藝春秋]]から単行本刊行され、2002年に同社から新装版が再刊された。
 +
;“[[Monkey brain sushi]]”
 +
: [[アルフレッド・バーンバウム]]([[Alfred Birnbaum]])編の、現代ニッポン短編小説集。英訳された現代日本小説(短編)のアンソロジーで、“New tastes in Japanese fiction”の副題が付されている。春樹作品からは、“[[TV people]]"(『[[TVピープル|TVピープル]]』を収録。<br /> 1991年に[[講談社インターナショナル]]から、単行本刊行された。
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;『[[くだものだもの]]』
 +
: [[俵万智]]選、[[日本ペンクラブ]]編の[[アンソロジー]]。春樹作品からは、『[[葡萄]]』を収録。[[福武書店]]の[[福武文庫]]で1992年に最初の刊行。2007年に[[ランダムハウス講談社]]の[[ランダムハウス講談社文庫]]で再刊された。
 +
;『[[少年の眼 大人になる前の物語]]』
 +
: [[川本三郎]]選、[[日本ペンクラブ]]編の[[アンソロジー]]。春樹作品からは、『[[めくらやなぎと眠る女]]』を収録。[[光文社]]の[[光文社文庫]]から1997年に刊行。
 +
;『[[バイトの達人]]』
 +
: [[原田宗典]]選、[[日本ペンクラブ]]編の[[アンソロジー]]。春樹作品からは、『[[午後の最後の芝生]]』を収録。[[福武書店]]の[[福武文庫]]で1998年に最初の刊行。2004年に角川書店の[[角川文庫]]で再刊された。
 +
;『[[こころの羅針盤]]』
 +
: [[五木寛之]]選、[[日本ペンクラブ]]編のアンソロジー。春樹短編の『[[ロールキャベツを遠く離れて]]』が採録。2002年に光文社から単行本刊行。2005年に光文社文庫から文庫版刊行。
 +
;『[[魔法の水]]』
 +
: [[村上龍]]編のホラー短編アンソロジー。「現代ホラー傑作選」の第2集になっている。春樹作品からは『[[鏡]]』を収録。角川書店の[[角川ホラー文庫]]から1993年に刊行。
 +
;『[[闇夜に怪を語れば]]』
 +
: [[東雅夫]]編の怪談アンソロジー。「百物語ホラー傑作選」の副題が付されていて、百物語を題材にした短編が編纂されていて、春樹作品からは『鏡』を収録。角川書店の角川ホラー文庫から2005年に刊行。
 +
;『[[夢÷幻視13=神秘—幻想・怪奇名作選]]』
 +
: 幻想小説、怪奇小説の短編アンソロジー。「13人の作家による劇的空間」と、副題が付されている。編者はポチの名義。春樹短編の『[[図書館奇譚]]』を採録。1994年に[[ペンギンカンパニー]]から単行本刊行。
 +
;『[[ポシェット童話]]』
 +
: 短編小説アンソロジー。編者未詳。春樹短編の『[[シドニーのグリーン・ストリート]]』を採録。1995年に[[北宋社]]から単行本刊行。
 +
;『[[文学 1997]]』
 +
: [[日本文芸家協会]]編のアンソロジー。春樹短編の『[[レキシントンの幽霊]]』を採録。1997年に[[講談社]]から単行本刊行。
 +
;『[[齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学生2年生|齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学生2年生]]』
 +
: 講談社から刊行されている、[[齋藤孝]]選のアンソロジー・シリーズ「[[齋藤孝のイッキによめる! 名作選|齋藤孝のイッキによめる! 名作選]]」の一冊。村上春樹作品からは、『[[鉛筆削り]]』、『[[タイム・マシーン]]』を採録。2005年刊行。
 +
;『[[齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学生6年生|齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学生6年生]]』
 +
: 講談社から刊行されている、[[齋藤孝]]選のアンソロジー・シリーズ「[[齋藤孝のイッキによめる! 名作選|齋藤孝のイッキによめる! 名作選]]」の一冊。春樹作品からは、『[[ふわふわ]]』を採録。<br /> 2005年刊行。
 +
;『[[齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学生のためのこわい話・ふしぎな話|齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学生のためのこわい話・ふしぎな話]]』
 +
: 講談社から刊行されている、「齋藤孝のイッキによめる! 名作選」の一冊。春樹作品からは、『[[鏡]]』を採録。2007年刊行。
 +
;『[[齋藤孝のイッキによめる! 名作選 中学生|齋藤孝のイッキによめる! 名作選 中学生]]』
 +
: 講談社から刊行されている、「齋藤孝のイッキによめる! 名作選」の一冊。春樹作品からは、『[[スパゲティーの年に]]』を採録。2006年刊行。
 +
;『[[怪談 24の恐怖]]』
 +
: [[三浦正雄]]編の怪談アンソロジー。春樹作品からは『[[鏡]]』を収録。講談社から2004年に単行本刊行。
 +
;『[[ペン先の殺意]]』
 +
: [[ミステリー文学資料館]]編のアンソロジー。春樹作品からは、『[[ゾンビ]]』を収録。光文社の光文社文庫から2005年に刊行。
 +
;『[[別冊早稲田文学]]』
 +
: 「[[早稲田文学]]」のバックナンバーから、「埋もれた名作や単行本未収録の稀少作を集めた アーカイヴ」とされている。[[早稲田文学会]]刊行で、2007年に出された「2」には、春樹短編の『[[パン屋襲撃]]』が採録されている。
 +
;『[[日本の童話名作選 現代篇]]』
 +
: [[講談社文芸文庫]](の編集部)編のアンソロジー「日本の童話名作選」の1冊。春樹作品からは、『[[ふわふわ]]』を収録。講談社文芸文庫から2007年刊行。
 +
;『[[夏ものがたり]]』
 +
: [[偕成社]]から出されている児童向けアンソロジーのシリーズ「[[ものがたり12か月]]」の一冊。[[野上暁]]編。春樹作品からは、『[[蚊取線香]]』を収録。2008年刊行。
 +
;『[[きみが見つける物語 スクール編]]』
 +
: 角川文庫から出されている短編アンソロジーのシリーズ「[[十代のための新名作]]」の一冊。春樹作品からは、『[[沈黙]]』を収録。他に、[[あさのあつこ]]、[[恩田陸]]、[[加納朋子]]、[[北村薫]]、[[豊島ミホ]]、[[はやみねかおる]]の作品が、一篇ずつ採録されている。<br /> 2008年に[[角川グループパブリッシング]]から刊行。
 +
;『[[汚点・春は夜汽車の窓から]]』
 +
: 講談社から刊行された「[[21世紀版少年少女日本文学館]]」の1冊(第20巻)で、短編アンソロジー。春樹作品としては、『[[貧乏な叔母さんの話]]』、『[[踊る小人]]』の2作が採録されている。<br /> 表題作は『[[汚点]]』が、[[井上ひさし]]作、『[[春は夜汽車の窓から]]』が、[[三浦哲郎]]作。<br /> 2009年に[[講談社]]から刊行。
 +
;『[[文豪てのひら怪談]]』
 +
: [[ポプラ文庫]]版。[[東雅夫]]編のショートショート・アンソロジー。春樹作品からは『[[新聞]]』が採録されている。2009年に[[ポプラ社]]から刊行。
 +
;『[[右か、左か—心に残る物語]]』
 +
: [[沢木耕太郎]]編の、「選択をテーマにした短編」のアンソロジー。「日本文学秀作選」と、副題が付されている。春樹作品からは『[[レーダーホーゼン]]』が採録されている。2010年に[[文春文庫]]で文庫版刊行。
 +
;『[[文学で考える〈仕事〉の百年]]』
 +
: [[飯田祐子]]、[[日高佳紀]]、[[日比嘉高]]、共編のアンソロジー。春樹作品からは『[[午後の最後の芝生]]』が採録されている。2010年に[[双文社出版]]から単行本刊行。
 +
 +
=== [[村上春樹の中編、短編が採録されている本|絵本類]] ===
 +
 通例、「村上春樹の絵本」と呼ばれるのは、イラストブック的なフィクションの本。純然たる「絵本」とはやや異なり、文字だけで構成される見開きがあることも(ことに文庫版など)。
 +
*他に、村上春樹が翻訳を手がけた絵本類も刊行されている(この類は、「村上春樹訳出の翻訳書」の項で)。
 +
;『[[羊男のクリスマス]]』
 +
: 村上春樹、著、[[佐々木マキ]]、イラストの絵本。1985年に単行本が[[講談社]]から刊行。1989年に[[講談社文庫]]から文庫版が刊行された。
 +
;『[[ふわふわ]]』
 +
: 村上春樹、著、[[安西水丸]]、イラストの絵本。1998年に単行本が講談社から刊行。2001年に講談社文庫から文庫版が刊行された。
 +
;『[[またたび浴びたタマ]]』
 +
: 村上春樹、著、[[友沢ミミヨ]]、イラストの絵本。2000年に単行本が[[文藝春秋]]から刊行された。
 +
;『[[ふしぎな図書館]]』
 +
: 村上春樹、著、佐々木マキ、イラストの絵本。2005年に単行本が講談社から刊行。2008年に講談社文庫から文庫版が刊行された。
 +
;『[[村上かるた うさぎおいしーフランス人]]』
 +
: 村上春樹、著、安西水丸、イラストの絵本。2007年に単行本が文藝春秋から刊行された。
 +
 +
=== [[村上春樹訳出の翻訳書]] ===
 +
*[[村上春樹翻訳ライブラリ]]<br />([[中央公論新社]]から刊行されている、村上春樹翻訳書の選集的なシリーズ)
 +
*[[The complete works of Raymond Carver]]<br />中央公論新社から刊行された、[[レイモンド・カーヴァー]]([[Raymond Carver]])の著作集。しばしば「レイモンド・カーヴァー全集」と呼ばれるのはこれ。全8巻でいずれも村上春樹訳本。
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;『[[マイ・ロスト・シティー]]』
 +
: 村上春樹訳出の[[スコット・フィッツジェラルド]]作品集。短編小説5篇と、エッセイ1篇が編まれている。1981年に単行本が[[中央公論社]]から刊行された。1986年に[[中公文庫]]から文庫版刊行。2006年には[[村上春樹翻訳ライブラリ]]([[中央公論新社]])の1冊として再刊された。
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;『[[ぼくが電話をかけている場所]]』
 +
: [[レイモンド・カーヴァー]]([[Raymond Carver]])の短編集。村上春樹が訳出したカーヴァー短編集の最初の1冊になっている。1983年に単行本が中央公論社から刊行された。1984年に中公文庫から文庫版刊行。
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;『[[夜になると鮭は…]]』
 +
: [[レイモンド・カーヴァー]]の作品集。カーヴァー作の短編小説、詩、が編まれていて、訳出した村上春樹によるカーヴァーへのインタビューも採録されている。1985年に単行本が中央公論社から刊行された。1988年に中公文庫から文庫版刊行。
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;『[[ジョン・アーヴィングの世界]]』
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: [[ジョン・アーヴィング]]([[John Irving]])の作品や、アーヴィングについての短い批評文などを集めたバラエティブック。村上春樹は、幾つかの作品を訳出している。1985年に単行本が[[サンリオ]]から刊行された。
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;『[[西風号の遭難]]』
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: 原著、[[クリス・ヴァン・オールズバーグ]]の絵本の村上春樹訳本。1985年に単行本が[[河出書房新社]]から刊行された。
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;『[[ワールズ・エンド〈世界の果て〉]]』
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: [[ポール・セロー]]([[Paul Theroux]])著の短編小説集の村上春樹訳本。1987年に単行本が[[文藝春秋]]から刊行された。2007年に中央公論新社刊の[[村上春樹翻訳ライブラリ]]版が刊行されている。
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;『[[熊を放つ]]』
 +
: 原著、[[ジョン・アーヴィング]]作の長編小説の村上春樹訳本。1986年に単行本が中央公論社から刊行された。1989年に中公文庫から上下巻で文庫版刊行。1996年に改訳版がやはり上下巻の中公文庫で刊行。2008年に[[村上春樹翻訳ライブラリ]]版が刊行されている(これも上下巻)。
 +
;『[[偉大なるデスリフ]]』
 +
: 原著、[[C.D.B.ブライアン]]作の長編小説の村上春樹訳本。1986年に単行本が[[新潮社]]から刊行された。1990年に[[新潮文庫]]から文庫版刊行。2006年に中央公論新社刊の[[村上春樹翻訳ライブラリ]]版が刊行されている。
 +
;『[[急行「北極号」]]』
 +
: 原著、[[クリス・ヴァン・オールズバーグ]]の絵本の村上春樹訳本。1987年に単行本が河出書房新社から刊行された。2003年に[[あすなろ書房]]から再刊されている。
 +
;『[[ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック]]』
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: 村上春樹、編、訳の[[スコット・フィッツジェラルド]]作品集。フィッツジェラルドの短編小説やエッセイが収められている。1988年に単行本が[[TBSブリタニカ]]から刊行された。1991年年に中公文庫から文庫版刊行、2007年に[[村上春樹翻訳ライブラリ]]版が刊行されている。
 +
;『[[おじいさんの思い出]]』
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: [[トルーマン・カポーティ]]作の短編の村上春樹訳に、[[山本容子]]による銅版画を配したイラスト・ブック。本文77頁。1989年に単行本が[[文藝春秋]]から刊行された。
 +
;『[[and Other Stories]]』
 +
: 「とっておきのアメリカ小説12篇」と、副題の付された短編集。村上春樹、[[柴田元幸]]、[[畑中佳樹]]、[[斎藤英治]]、[[川本三郎]]の5人が、それぞれ「とっておき」の短編アメリカ小説を訳出した短編集。1988年に単行本が文藝春秋から刊行された。
 +
;『[[ささやかだけれど、役にたつこと]]』
 +
: [[レイモンド・カーヴァー]]作の短編小説集で、採録作は村上春樹訳。1989年に単行本が中央公論社から刊行された。
 +
;『[[ニュークリア・エイジ]]』
 +
: 原著、[[ティム・オブライエン]]([[Tim O'Brien]])の長編小説の村上春樹訳本。1989年に単行本が文藝春秋から上下巻の2分冊で刊行された。1994年に[[文春文庫]]から1巻本の文庫版が刊行。
 +
;『[[名前のない人]]』
 +
: 原著、[[クリス・ヴァン・オールズバーグ]]の絵本の村上春樹訳本。1989年に単行本が河出書房新社から刊行された。
 +
;『[[あるクリスマス]]』
 +
: [[トルーマン・カポーティ]]作の短編の村上春樹訳に、[[山本容子]]による銅版画を配したイラスト・ブック。本文77頁。1989年に単行本が文藝春秋から刊行された。
 +
;『[[クリスマスの思い出]]』
 +
: [[トルーマン・カポーティ]]作の短編の村上春樹訳に、[[山本容子]]による銅版画を配したイラスト・ブック。本文79頁。1990年に単行本が文藝春秋から刊行された。
 +
;『[[ハリス・バーディックの謎]]』
 +
: 原著、[[クリス・ヴァン・オールズバーグ]]の絵本の村上春樹訳本。1990年に単行本が河出書房新社から刊行された。
 +
;『[[本当の戦争の話をしよう]]』
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: [[ティム・オブライエン]]著の、ベトナム戦争従軍兵を題材にした長編の村上春樹訳。1990年に単行本が文藝春秋から刊行された。1998年に文春文庫から、文庫版刊行。
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;『[[白鳥湖]]』
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: 原著[[マーク・ヘルプリン]]([[Mark Helprin]])作品の村上春樹訳。バレエの「[[白鳥の湖]]」のソースにあたる寓話を、ヘルブリンが改作再話した作品。イラストは、[[クリス・ヴァン・オールズバーグ]]。1991年に単行本が[[河出書房新社]]から刊行された。
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;『[[空とび猫]]』
 +
: 原著が、[[アーシュラ・K. ル・グウィン]]、文、[[S.D. シンドラー]]、イラストの絵本の村上春樹訳本。1993年に単行本が[[講談社]]から刊行された。1996年に[[講談社文庫]]から文庫版が刊行されている。
 +
;『[[帰ってきた空とび猫]]』
 +
: 原著が、[[アーシュラ・K. ル・グウィン]]、文、[[S.D. シンドラー]]、イラストの絵本の、村上春樹訳本。1993年に単行本が講談社から刊行された。1996年に講談社文庫から文庫版が刊行されている。
 +
;『[[魔法のホウキ]]』
 +
: 原著、[[クリス・ヴァン・オールズバーグ]]の絵本の村上春樹訳本。1993年に単行本が河出書房新社から刊行された。
 +
;『[[Sudden fiction]]』
 +
: [[ロバート・シャパード]]([[Robert Shapard]])、[[ジェームズ・トーマス ]]([[James Thomas]])の、ショート・ショート[[アンソロジー]]の訳本。「超短編小説70」と、副題が付されている。村上春樹、[[小川高義]]の共訳。1994年に文春文庫文庫版が刊行された。
 +
;『[[Carver’s Dozen レイモンド・カーヴァー傑作選]]』
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: [[レイモンド・カーヴァー]]の短編小説、エッセイを採録した本。村上春樹、選。1994年に単行本が中央公論社から刊行された。1997年に、中公文庫から文庫版刊行。
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;『[[カーヴァー・カントリー]]』
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: レイモンド・カーヴァーの短編小説に、[[ボブ・エーデルマン]]([[Bob Adelman]])の写真が配された原著の春樹翻訳本。幼少時代のカーヴァーが親しんだワシントン州の景観、作品の舞台などの写真が、作品と共に収められている。1994年に大判の単行本が中央公論社から刊行された。
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;『[[まさ夢めいちじく]]』
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: [[クリス・ヴァン・オールズバーグ]]の絵本の村上春樹訳本。1994年に単行本が河出書房新社から刊行された。
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;『[[バビロンに帰る]]』
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: 村上春樹、編、訳の[[スコット・フィッツジェラルド]]作品集。「[[ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック2|ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック]]」の副題が付されている。フィッツジェラルドの短編小説やエッセイが収められている他、フィッツジェラルドに寄せた春樹エッセイも収められている。<br /> 1996年に単行本が中央公論社から刊行された。1999年年に中公文庫から文庫版刊行、2008年に[[村上春樹翻訳ライブラリ]]版が刊行されている。
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;『[[ベンの見た夢]]』
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: [[クリス・ヴァン・オールズバーグ]]の絵本の村上春樹訳本。1996年に単行本が河出書房新社から刊行された。
 +
;『[[さよならバードランド]]』
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: ミュージシャン[[ビル・クロウ]]([[Bill Crow]])原著の自伝的回顧録の、村上春樹訳本。1996年に単行本が新潮社から刊行された。1999年に新潮文庫から文庫版刊行。
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;『[[素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち]]』
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: 原著、[[アーシュラ・K. ル・グウィン]]、文、[[S.D. シンドラー]]、イラストの絵本の、村上春樹訳本。1997年に講談社から単行本が刊行され。2000年に講談社文庫から文庫版が刊行された。
 +
;『[[心臓を貫かれて]]』
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: 原著、[[マイケル・ギルモア]]([[Mikal Gilmore]])のノンフィクション(全米批評家協会賞受賞作)の村上春樹訳本。1996年に文藝春秋から単行本が刊行され。1999年に文春文庫から上下巻2分冊で文庫版が刊行された。
 +
;『[[最後の瞬間のすごく大きな変化]]』
 +
: [[グレイス・ペイリー]]([[Grace Paley]])の短編集。村上春樹訳本。1999年に単行本が文藝春秋から刊行された。2005年に文春文庫から文庫版刊行。
 +
;『[[ジャズ・アネクドーツ]]』
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: [[ビル・クロウ]]原著によるジャズ・ミュージシャン逸話集の、村上春樹訳本。2000年に単行本が新潮社から刊行された。2005年に新潮文庫から文庫版刊行。
 +
;『[[空を駆けるジェーン—空飛び猫物語]]』
 +
: 原著が[[アーシュラ・K. ル・グウィン]]、文、[[S.D. シンドラー]]、イラストの絵本の、村上春樹訳本。2001年に単行本が講談社から刊行された。2005年に講談社文庫から文庫版が刊行されている。
 +
;『[[誕生日の子どもたち]]』
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: [[トルーマン・カポーティ]]の短編を村上春樹がセレクトして翻訳した翻訳集。単行本が2002年に文藝春秋より刊行された。2009年に文春文庫で文庫版刊行。
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;『[[キャッチャー・イン・ザ・ライ]]』
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: [[J.D.サリンジャー]]([[J.D.Salinger]])の代表作“[[The Catcher in the Rye]]”の春樹翻訳版。[[白水社]]から単行本が2003年に刊行された。2006年に同社から、軽装版も刊行。
 +
;『[[世界のすべての七月]]』
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: [[ティム・オブライエン]]([[Tim O'Brien]])の[[オムニバス]]短編集“[[July, July]]”(2002)を村上春樹が翻訳した日本語版。1969年卒の男女が30年ほどぶりの同窓会に集う。単行本が2004年に文藝春秋より刊行された。2009年に文春文庫で文庫版刊行。
 +
;『[[2ひきのいけないアリ|2ひきのいけないアリ]]』
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: 原著、[[クリス・ヴァン・オールズバーグ]]の絵本の、村上春樹訳本。2004年に単行本があすなろ書房から刊行された。
 +
;『[[ポテト・スープが大好きな猫]]』
 +
: [[T.ファリッシュ]]、文、[[B.ルーツ]]、イラストの絵本の、日本語訳本。2005年に講談社から単行本刊行された。2008年に講談社文庫で、文庫版刊行。
 +
;『[[魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園]]』
 +
: 原著、クリス・ヴァン・オールズバーグの絵本の、村上春樹訳本。2005年に単行本があすなろ書房から刊行。<br /> 原著は、1980年度の[[ニューヨークタイムズ最優秀絵本賞]]選定作品で、同年の[[コルデコット賞]]銀賞受賞作。
 +
;『[[人生のちょっとした煩い]]』
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: 村上春樹訳の[[グレイス・ペイリー]]短編集。2005年に文藝春秋から単行本刊行。2009年に文春文庫から文庫版刊行。
 +
;『[[さあ、犬になるんだ!|さあ、犬になるんだ!]]』
 +
: 原著、クリス・ヴァン・オールズバーグの絵本の村上春樹訳本。2006年に単行本が河出書房新社から刊行された。
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;『[[ロング・グッドバイ]]』
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: [[レイモンド・チャンドラー]]代表作の1作“The Long Goodbye”の日本語訳。村上春樹訳版は、2007年に[[早川書房]]から単行本刊行された。2009年に“Raymond Chandler Collection”の1冊として、軽装版が刊行された。<br /> 他社から他の翻訳者による訳本も刊行されている。
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;『[[ティファニーで朝食を]]』
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: トルーマン・カポーティの長編“Breakfast at Tiffany's”の日本語訳。原作は、[[オードリー・ヘプバーン]]主演の映画で有名。村上春樹翻訳版は、2008年2月に[[新潮社]]から単行本が、同年11月に[[新潮文庫]]から文庫版が刊行された。<br /> 新潮文庫では、1968年に[[龍口直太郎]]訳の版が刊行されていた。
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;『[[村上春樹ハイブ・リット]]』
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: 村上春樹、編、訳、[[柴田元幸]]監修の翻訳小説アンソロジーで、朗読を録音したCDも同梱のCDブックでもある。2008年に[[アルク]]から刊行。
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;『[[ペット・サウンズ]]』
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: [[ジム・フシーリ]]著のノン・フィクションの村上春樹訳本。小説、自伝、エッセイなどジャンルを問わない海外文芸を軽装版で刊行している、新潮社の[[クレスト・ブックス]]の1冊として、2008年に刊行。<br /> 内容は、[[ビーチ・ボーイズ]]のヒットアルバム『ペット・サウンズ』の流行(受容)をキーにした、ビーチ・ボーイズ、特に[[ブライアン・ウィルソン]]のミュージシャンとしての評伝、といったところ。
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;『[[冬の夢]]』
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: [[スコット・フィッツジェラルド]]の若き日の短編、5作がセレクトされた短編集。単行本は中央公論新社より2009年刊行。
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;『[[さよなら、愛しい人]]』
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: [[レイモンド・チャンドラー]]代表作の1作“Farewell, My Lovely”の村上春樹翻訳版。早川書房から2009年に単行本刊行された。<br /> [[ハヤカワ・ミステリ文庫]]からは、[[清水俊二]]訳の版が『[[さらば愛しき女よ]]』の題で刊行されている(1976年刊行)。
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=== [[村上春樹のエッセイ集、他|紀行文]] ===
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;『[[遠い太鼓]]』
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: 村上春樹の紀行文。1990年に[[講談社]]から単行本が刊行された。1993年に[[講談社文庫]]で文庫版刊行。
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;『[[雨天炎天 ギリシャ・トルコ辺境紀行]]』
 +
: 村上春樹著、[[松村映三]]写真撮影の単行本。1990年に[[新潮社]]から刊行された。1991年には [[新潮文庫]]から文庫版刊行。これは、村上の単独著作になっている。2008年には、松村氏撮影の写真も多数採録した共著書の新装版単行本が、新潮社から再刊された。
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;『[[辺境・近況]]』
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: 村上春樹の紀行文。1998年に、新潮社から最初の単行本が刊行され、2008年には、同社から新装版単行本が再刊された。この間、2000年に新潮文庫から文庫版刊行。<br /> 他に、関連書として、カメラマン[[松村映三]]氏を共著者にした『[[辺境・近境 写真編]]』も刊行されている。こちらは、新潮社より、1998年に最初の単行本が、2008年に新装版が刊行された。
 +
;『[[もし僕らのことばがウィスキーであったなら]]』
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: 村上春樹の紀行文。1999年に、[[平凡社]]から単行本が刊行された。2002年には、新潮文庫から文庫版が刊行。
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;『[[シドニー!|シドニー!]]』
 +
: 村上春樹のシドニー・オリンピック(2000年)観戦記。2001年に[[文藝春秋]]から単行本刊行。後、[[文春文庫]]で2分冊され文庫化。
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;『[[シドニー! コアラ純情篇|シドニー! コアラ純情篇]]』
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: 村上春樹のシドニー・オリンピック(2000年)観戦記。2001年に文藝春秋から刊行された単行本が、文春文庫版で2分冊刊行された内の1冊。文庫版は2004年刊行。
 +
;『[[シドニー! ワラビー熱血篇|シドニー! ワラビー熱血篇]]』
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: 村上春樹のシドニー・オリンピック(2000年)観戦記。2001年に文藝春秋から刊行された単行本が、文春文庫版で2分冊刊行された内の1冊。文庫版は2004年刊行。
 +
;『[[東京するめクラブ 地球のはぐれ方]]』
 +
: 村上春樹を「団長」とする「東京するめクラブ」によるトラベル・エッセイ集。村上春樹、[[吉本由美]]、[[都築響一]]の共著。単行本は、2004年に[[文藝春秋]]から刊行。2008年に[[文春文庫]]から文庫版が刊行された。
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=== [[村上春樹のエッセイ集、他|エッセイ集]] ===
 +
;『[[妻の名のもとに]]』
 +
: [[木村 尚三郎]]編、[[集英社]]刊の女性史シリーズ「[[歴史をつくる女たち]]」の6巻。村上春樹がこの本に書いている『[[ゼルダ・フィッツジェラルド]]』は、春樹としては比較的珍しい評伝的な文章。単行本は、1983年刊行。
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;『[[村上朝日堂]]』
 +
: 文、村上春樹、イラスト、[[安西水丸]]のエッセイ集。内容としては、複数の雑誌に掲載されたエッセイや、コラム記事がリミックスされている。1984年に[[若林出版企画]]から単行本刊行。1987年に[[新潮社]]から最初の文庫版が刊行。2007年には[[新潮文庫]]で「改版」が刊行された(現在、普通に流通しているのはこの版)。<br /> ちなみに、過去に期間限定で公開されていた村上春樹の公式ウェブ・サイト([[朝日新聞社]]が運営)のサイト名も「村上朝日堂」だった。こちらのサイト内での読者とのメールのやりとりなどを編纂した本は、別の書名で刊行されている。書籍『村上朝日堂』の内容は、ウェブ・サイトとは無関係。
 +
;『[[波の絵、波の話]]』
 +
: 写真家[[稲越功一]]の写真と、村上春樹のエッセイとで構成された、波の風景についてのエッセイ集。1984年に[[文藝春秋]]から単行本刊行された。
 +
;『[[映画をめぐる冒険]]』
 +
: 村上春樹、[[川本三郎]]、共著の、映画に関する批評的エッセイ集。1985年に[[講談社]]から単行本刊行された。
 +
;[[吉行淳之介全集]]別巻3『[[吉行淳之介研究]]』
 +
: 1985年に講談社]から刊行された。村上春樹の、「[[僕の出会った有名人]]」という短文が収められている。
 +
;『[[村上朝日堂の逆襲]]』
 +
: 文、村上春樹、イラスト、[[安西水丸]]のエッセイ集。内容は、雑誌「週間朝日」誌上で、春樹+安西が連載していたコラムを編纂。<br /> 1986年に[[朝日新聞社]]から単行本刊行。1989年に新潮文庫から文庫版が刊行された。
 +
;『[[ランゲルハンス島の午後]]』
 +
: 文、村上春樹、イラスト、[[安西水丸]]のエッセイ集。内容は、雑誌「CLASSY」誌上で、春樹+安西が連載していた「村上朝日堂画報」がメイン(他に、単行本化に際しての新作もある)。<br /> 1986年に[[光文社]]から単行本刊行。1990年に新潮文庫から文庫版が刊行された。
 +
;『[[日出る国の工場]]』
 +
: 文、村上春樹、イラスト、[[安西水丸]]の工場訪問記。ルポルタージュや、紀行文とも言えるが、文体は軽妙。1987年に[[平凡社]]から単行本刊行。1990年に新潮文庫から文庫版が刊行された。
 +
;『[[村上朝日堂はいほー!|村上朝日堂はいほー!]]』
 +
: 文、村上春樹、イラスト、安西水丸のエッセイ集。内容としては、複数の雑誌に掲載されたエッセイや、コラム記事がリミックスされている。1989年に[[文化出版局]]から単行本刊行。1992年に新潮文庫から文庫版が刊行。
 +
;『[[うずまき猫のみつけかた]]』
 +
: 村上春樹のエッセイ集。1996年に最初の単行本が『うずまき猫のみつけかた—村上朝日堂ジャーナル』として新潮社から刊行。1996年に新潮文庫版『村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた』が文庫版刊行された。現在、普通に手に入りやすいのは、2008年に新潮文庫で刊行された新装版。
 +
;『[[ポートレイト・イン・ジャズ]]』
 +
: [[和田誠]]のイラストに、村上春樹の音楽についてのエッセイが添えられた、イラスト・ブック。題材は、ビッグ・ネームなジャズ・ミュージシャンとその音楽について。1997年に新潮社から単行本刊行。2003年に新潮文庫から文庫版が刊行されている。
 +
;『[[ポートレイト・イン・ジャズ2|ポートレイト・イン・ジャズ2]]』
 +
: 『[[ポートレイト・イン・ジャズ]]』の続巻。[[和田誠]]のイラストに、村上春樹の音楽エッセイが添えられた、イラスト・ブック。題材は、ビッグ・ネームなジャズ・ミュージシャンとその音楽について。2001年に新潮社から単行本刊行。
 +
;『[[‘THE SCRAP’]]』
 +
: 「懐かしの1980年代」と、副題が付された、村上春樹のエッセイ集。内容は、1980年代初頭〜前半のアメリカ雑誌から、ピックアップした記事を料理したコラム記事風のエッセイ集といったところ。1987年に文藝春秋から単行本が刊行された。
 +
;『[[やがて哀しき外国語]]』
 +
: エッセイ集としても読めるが、内容はむしろ、村上春樹のアメリカ滞在記に近い。1994年に講談社から単行本が刊行された。1997年に[[講談社文庫]]から文庫版刊行。
 +
;『[[使いみちのない風景]]』
 +
: 村上春樹のエッセイと、写真家[[稲越功一]]の写真で構成された、コラボレーション・ブック。1994年に朝日出版社から単行本が刊行された。1998年に[[中公文庫]]から文庫版刊行。
 +
;『[[村上朝日堂はいかにして鍛えられたか ]]』
 +
: 村上春樹のエッセイ集。イラスト、安西水丸。1997年に[[朝日新聞社]]から単行本が刊行された。1999年に新潮文庫から文庫版刊行。
 +
;『[[意味がなければスイングはない]]』
 +
: 村上春樹の音楽エッセイ集。2005年に文藝春秋から単行本が刊行された。2008年に[[文春文庫]]から文庫版刊行。
 +
;『[[芥川龍之介短篇集]]』
 +
: エッセイ集ではないが、村上春樹による批評的エッセイが採録されている。[[ジェイ・ルービン]]([[Jay Rubin]])編訳で、2006年に[[ペンギン・クラシックス]]の1冊として刊行された、英訳短編集“[[Rashomon and Seventeen Other Stories]]”の日本語版。2007年に新潮社から単行本刊行。<br /> 英訳本で巻頭に置かれた、村上春樹による作家芥川についての批評的エッセイ『芥川龍之介』が採録されている。(日本語版では、巻頭にジェイ・ルービンの『芥川龍之介と世界文学』が置かれ、その次に、春樹のエッセイが置かれている)
 +
;『[[村上ソングズ ]]』
 +
: 村上春樹の音楽エッセイ集。イラスト、[[和田誠]]ジャズ、スタンダード、ロックから選ばれた29曲についてのエッセイに、訳詩も付されている。曲の選定は2曲が和田誠で、他は村上。2007年に[[中央公論新社]]から単行本が刊行された。
 +
;『[[走ることについて語るときに僕の語ること]]』
 +
: 村上春樹のエッセイ集。専業作家に転じると同時に、マラソンを始め、フルマラソンの大会にも参加している著者の、大変個人的なエッセイが多く読める。2007年に文藝春秋から単行本が刊行された。<br /> 題名は、[[レイモンド・カーヴァー]]の『[[愛について語るときに僕の語ること]]』を踏まえたもの。
 +
 +
=== [[村上春樹のエッセイ集、他|対談、インタビュー、他]] ===
 +
;『[[ウォーク・ドント・ラン]]』
 +
: 村上春樹と[[村上龍]]との対談本、カバー表1には“村上 龍 VS 村上春樹”のコピーが大きく見られる。<br />1981年に[[講談社]]から単行本刊行。
 +
;『[[こころの声を聴く]]』
 +
: [[ユング心理学|ユング派]]の心理療法士、[[河合隼雄]]の対談集。1995年に[[新潮社]]から単行本刊行。1997年に[[新潮文庫]]から文庫版刊行。<br />10本採録されている対談の内、1本が、村上春樹との対談「現代の物語とは何か」。
 +
;『[[村上春樹、河合隼雄に会いにいく]]』
 +
: 村上春樹とユング派の心理療法士、[[河合隼雄]]との対談集。1996年に[[岩波書店]]から、単行本刊行。1998年に新潮文庫から文庫版刊行。
 +
;『[[若い読者のための短編小説案内]]』
 +
: 書籍のタイプとしては講演録。ただし、編集者などやや内輪のメンバーを集めたセミナー的形式の記録になっている。<br /> 1997年に[[文藝春秋]]から、単行本刊行。2004年に[[文春文庫]]から文庫版刊行。
 +
;『[[アンダーグラウンド]]』
 +
: 村上春樹がサリン事件(長野サリン事件、地下鉄サリン事件)の被害者や、関係した医療従事者などにインタビューしたインタビュー集。出版社からのリリース類には「ノンフィクション」と記されることが多く、著者(村上)も「ノンフィクション」と呼んでいるが、内容はインタビュー集になっている。<br /> 1997年に講談社から単行本刊行。1999年に講談社文庫から文庫版刊行。
 +
;『[[約束された場所で]]』
 +
: 村上春樹がオウム真理教の元信徒たちにおこなったインタビューをまとめたインタビュー集。一連のインタビューについての、[[河合隼雄]]との対談も採録。<br /> 1998年に講談社から単行本刊行。2001年に講談社文庫から文庫版刊行。
 +
;『[[村上朝日堂 夢のサーフシティー]]』
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: 期間限定で公開されていた村上春樹の公式ウェブ・サイト([[朝日新聞社]]が運営)のコンテンツを編纂した本。61頁の単行本に、CD-ROMが同梱されている。朝日新聞社から1998年に刊行。
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;『[[翻訳夜話]]』
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: 村上春樹、[[柴田元幸]]の共著。東京大学の柴田教室、翻訳学校の生徒、あるいは6人の中堅翻訳家を相手にしたフォーラムの記録。文藝春秋から、[[文春新書]]で2000年刊行。
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;『[[サリンジャー戦記]]』
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: 村上春樹、[[柴田元幸]]の対談本(共著)。「翻訳夜話2」の副題が付されている。文藝春秋から、文春新書で2003年刊行。
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;『[[少年カフカ]]』
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: 村上春樹編著。「村上春樹編集長」と銘打たれた、ムック的印象の本。2002年9月〜2003年2月の間、期間限定で開設された『[[海辺のカフカ]]』のサイトに寄せられたメールや、メールへの村上春樹のコメントなどが編纂されている。新潮社より2003年に単行本刊行。
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;『[[柴田元幸と9人の作家たち]]』
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: 翻訳家の[[柴田元幸]]が9人の作家にインタビューをしたインタビュー集。インタビュー9本を採録。内、村上春樹へのインタビューは1本。春樹以外のアメリカ人作家へのインタビューは、音声を録音したCDが同梱されているCDブック。[[アルク]]より2004年に単行本刊行。
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;『[[翻訳文学ブックカフェ]]』
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: [[新元良一]]編著の対談集。自身も翻訳家である新元氏が、翻訳家たちとおこなった対談12本を採録。内、村上春樹との対談は1本。[[本の雑誌社]]より2004年に単行本刊行。
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;『[[「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?|「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?]]』
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: 2006年に、期間限定で朝日新聞社サイト上に開設されていた、村上春樹のHP([[村上朝日堂]])によせれれたメールと、村上春樹のレスを編纂した本。イラスト、[[安西水丸]]。2006年に朝日新聞社より単行本刊行。
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;『[[「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?|「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?]]』
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: 2006年、期間限定で朝日新聞社サイト上に開設されていた、村上春樹のHP([[村上朝日堂]])によせれれたメールと、村上春樹のレスを編纂した本。イラスト、[[安西水丸]]。2006年に朝日新聞社より単行本刊行。
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;『[[代表質問 16のインタビュー]]』
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: 翻訳家の[[柴田元幸]]が、作家などにおこなったインタビューをまとめたインタビュー集。村上春樹へのインタビューは、2篇採録されている。2009年に[[新書館]]より単行本刊行。
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=== 関連批評、評論 ===
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== 話題まとめ ==
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<!-- *[[namazu:村上春樹]] (全文検索結果) -->
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=== チャットログ ===
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;http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2010/01/20100113.html#180000
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:村上春樹がでっちあげた(本人談)架空作家デレク・ハートフィールドについて。
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;http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2010/01/20100125.html#220000
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:春樹小説を、初めて読むとしたら??
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;http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex2/2010/01/20100126.html#180000
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:図書館に春樹の著作がたくさんあった。後、春樹の執筆ローテーションについて。
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=== blog記事 ===
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== 資料リンク ==
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<!-- *[[一覧:村上春樹]] -->
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<!-- *[[一覧:Haruki Murakami]] -->
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*[http://www.randomhouse.com/features/murakami/site.php?id= Haruki Murakami]<br />ランダム・ハウス社(Random House Inc.)によって運営されている英文サイト。
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*[http://www.geocities.jp/yoshio_osakabe/Haruki/Source-J.html 村上春樹全作品リスト(1)]<br /> [http://www.geocities.jp/yoshio_osakabe/Haruki/Source-2J.html 村上春樹全作品リスト(2)]<br />(個人サイト「[http://www.geocities.jp/yoshio_osakabe/index.html 刑部のページ Let's 村上春樹 ing]」)
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