御隠居忍法
隠居した元お庭番(四十台)が、隠居先や旅先での事件に関り活躍する時代小説。あちこち衰えを感じつつも、あれこれと手を出したがる半端隠居ぶりが魅力。
- 著
- 高橋義夫
用語や登場人物
- 鹿間狸斎
- 本名は鹿間理助。狸斎は雅号。娘婿の住む奥州笹野藩領内に隠居。
- 文次
- 五合桝の親分。相撲興行なども行なう、目明かし。狸斎をなにかと頼りにする。
- おすえ
- 飯炊きに雇われたが、お手つきとなり女児を出産。
- 志津江
- 妻。隠居と称し尼となった。照葉尼。
- 奈々江
- 狸斎の娘。
- 新野市右衛門
- 娘婿。
- 新野耕民
- 先代の新野市右衛門。隠居。
- 用語や人名
- 解説
メモ
- 薬を作って隠居生活の原資にしたり、年取ってからの子供ができてしまって娘にあれこれいびられたり、老いて夜のことが上手く行かなくなったり、酒に弱くなったりなど、40台っぽさがいい味を出してます。
書誌情報
中公文庫
御隠居忍法
短編集。
御隠居忍法 不老術
長編。廃鉱となった金山跡に関る陰謀。旧題「黄金谷秘録 続・御隠居忍法」。
御隠居忍法 鬼切丸
短編集。
御隠居忍法 唐船番
長編。消息不明となった元同僚の足跡を追い、奥州へ。