三国志演義

三国志演義 (Romance of the Three Kingdoms)

漢末から三国時代を舞台とした通俗歴史小説。元代までの講談本(全相三國志平話など)を元に、元末から明初に成立したと考えられている。

羅貫中の編といわれる

用語や登場人物

用語や人名
解説

メモ

  • 中国四大奇書のひとつ。
  • 中国では三國演義(三国演義)、もしくは三國志通俗演義(三国志通俗演義)、と書くのが普通らしい。三國志傳通俗演義とかもあるか。
  • 現存最古は嘉靖本、24巻。
  • 弘治刻本は三國志通俗演義の題名。嘉靖元年序刊本もかな?
  • 黄正甫刻本「三國志傳」も古形らしい。タイトルはこれがもっとも原形に近いとの推測もある。
  • 現行の刊本の多くは、清朝初期の毛父子(毛綸、毛宗崗)により史実にあわせるなど改稿した120回本。
  • 日本語訳は湖南文山訳「通俗三国志」50巻(1689年)から。これが吉川英治『三国志』の種本だとか。明末の『李卓吾先生批評三国志』系統本が元になっているらしい。
  • 中国では日本ほど重視されているわけではないらしい。翻訳されと分からないけど、文章としてのできが水滸伝と雲泥だとか。
  • 日本で「三国志」と言えば、正史ではなくこの『三国志演義』

書誌情報

翻訳

B6判 ワイド版岩波文庫

小川環樹金田純一郎

ちくま文庫

井波律子

徳間文庫

立間祥介

人物

三國志人物事典

資料

分析

関連する作品

小説

漫画

話題まとめ

チャットログ

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2008/07/20080726.html#150000
最初は権力の奪取とか、漢の再興とか、いろいろあるんだけど、曹操が死ぬあたりから、もうなんだか、そういうものはどうでもよくなっている。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2009/11/20091102.html#230000
北宋時代の講談や、三国志平話の曹操像には、朱全忠のエピソードの影響が散見。演義における赤壁の戦いの描写には、元末明初のハヨウ湖の戦いの影響が指摘されている。

書評

資料リンク

リンク