七姫物語

第9回電撃ゲーム小説大賞“金賞”受賞作。

高野和

用語や登場人物

登場人物

空澄姫
七番目の姫宮として擁立された少女。七月の異名「空澄」を名に持つ。「姫様付の侍女カラカラ」として市井に出ることも。
トエル・タウ
空澄姫を七宮カセンの姫として擁立した立役者の一人。左大臣。
テン・フオウ
空澄姫を七宮カセンの姫として擁立した立役者の一人。右将軍。「東征」の異名あり。
衣装役さん
空澄姫に「姫たるもの」を教えてくれる人。
ヒカゲ
護衛の少年
クロハ
黒衣の美女

用語

カセン
七宮空澄姫を擁する新興都市。西方山脈の麓にある。
ツヅミ
四宮琥珀姫を擁していた、東和西部最大の商業都市。
ナツメ
三宮常盤姫を擁する鉱山都市
シンセン
旧都にして一宮黒曜姫を擁する東和最大の都市。
スズマ
二宮翡翠姫を擁する東和第二の都市。真都同盟を組織し、シンセンへの対抗意識が強い
クラセとマキセ
五宮浅黄姫を擁するクラセと六宮萌葱姫を擁するマキセは双子都市と称するほど密接な関係がある

メモ

  • 「孤児の女の子が、野心ある若者ふたりに担がれてニセモノのお姫様に」からスタートするのだが、そこから、きちんと「裏も表も知った上で、覚悟を決めて姫であることを選ぶ」までの過程が描かれている。
  • 物語のはじめに、姫様の役を演じるために化粧や着付けの場面があって。クライマックスの後で、やはりもう一度、化粧と着付けの場面がある。やってる事は同じで、でも意味はまるで違う。計算された構成。

書誌情報

電撃文庫

七姫物語

七姫物語 第2章 世界のかたち

七姫物語 第3章 姫影交差

七姫物語 第4章 夏草話

七姫物語 挿話 向日葵の風景

  • 電撃hp SPECIAL 2004 SPRING 掲載の短編。
  • かつて姫と呼ばれた隠居女性の物語

七姫物語 第5章 東和の模様

七姫物語 第6章 ひとつの理想

話題まとめ

チャットログ

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/02/20030210.html#220000
ストーリーとしては御輿である姫の成長物語、になるのかな
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/02/20030216.html#220000
たしかに後宮小説から土臭さを抜いたような感じだ
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/02/20030218.html#170000前後
後宮小説後宮抜き。業多姫だと、日本の湿気が感じられたんだが、七姫物語は乾いた感じだった。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/03/20040325.html#210000
『七姫物語 第二章』感想。事後処理が描かれております。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/05/20050512.html#210000
『七姫物語 第三章』感想。戦いの読みあいが燃え燃えです。この世界の全容が見え始めたりとこれから話が転がりそうです。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/05/20050526.html#200000
『七姫物語 第三章』感想。読後感が独特。姫揃い踏み。一人称三人称混在なのですが、違和感ない。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2006/11/20061116.html#110000
あるべきところに、あるべき演出を添えて物語を紡いでいる。政治経済が絡むのに、手加減なしで読めるのがうれしい。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2006/11/20061122.html#120000
地図を描いた。第三章では、戦争を描いておる。戦闘は描いておらんが、これは戦闘がそもそもなかったからだな。アート・オブ・ウォーだなあ。ナツメやツヅミがカセンを攻めたのも、ナツメがカセンとの同盟を選んだのも。相手の力を理解していなかったゆえの戦いであり、理解したからこその同盟なわけだ。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2006/12/20061204.html#120000
七姫物語の世界は、経済や人の流れという点では、相互依存が高い。ギリシャのポリスになかった強さとは団結力、だからこそ、七姫物語であるんだと思う。

銅大の読書日記

Drupal.cre.jp - 七姫物語新着

テンプレート:rss show(http://drupal.cre.jp/taxonomy/term/976/all/feed)

書評

資料リンク

リンク