ロボット工学三原則
ロボット工学三原則 Three Laws of Robotics
アイザック・アジモフのロボットものに登場する行動原則。「ロボット三原則」とも。人間への危害禁止と命令厳守、自己保存の優先順位を表す。
三原則
三原則は以下のように記述される。
- 第一条
- ロボットは人間に危害を与えてはならない。また、その危険を看過する事によって、人間に危害を及ぼしてはならない。
- 第二条
- ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。ただし、与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない。
- 第三条
- ロボットは前掲第一条及び第二条に反しない限り、自己を守らなければならない。
- よく「ロボットが守らなければならない三原則」と誤解されるが、実際はロボットの陽電子回路に組み込まれているので違反することは不可能。
関連する用語
- 第零法則
- ロボット工学三原則への付則で最優先条項。ただし三原則のように設計段階で組み込まれているわけではない。その条文は、第一条の「人間」を「人類」に置き換えたものであり、これにより第一条は、「ロボットは人間に危害を与えてはならない。また、その危険を看過する事によって、人間に危害を及ぼしてはならない。ただし第零条に反する場合は、この限りではない」と書き換えられる。
メモ
- 良い工業製品の三原則であるともいわれる
- 都合の良い奴隷/労働者の三原則でもある。
- 「人間」「人類」の定義があいまいなので、ときどきバグが発生する
関連する書籍
話題まとめ
チャットログ
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/07/20040710.html#210000
- 三原則は人間よりも性能や反応に優れたロボットに制約をかけとくと、話作りがおもしろくなるという道具立て。家電製品に要求されている基準と同じだったり。
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/04/20050420.html#180000
- ロボット工学三原則の紹介。