マックス・カーニイの事件簿
マックス・カーニイの事件簿 Ghost Breaker
広告代理店に勤めながら、趣味で知人がらみの幽霊退治人をやっているマックス・カーニー(Max Kearny)のユーモラスな冒険?譚。1962〜1969の短編九本を掲載。
- 著
- ロン・グーラート
- 訳
- 浅倉久志
広告代理店で働くマックス・カーニイには、もうひとつ、別の顔があった。オカルトが趣味で、幽霊退治人をやっているのだ。西海岸の華やかなマスコミの世界には、なぜか霊やら魔術やらが横行し、ときには本業そっちのけで振りまわされてしまう。象に変身してしまう男だの、人魚と浮気する夫だの、テレビに死人が映るだのといった、常識はずれの怪現象・難事件・大騒動に挑むマックスの手腕やいかに—愛すべき職人作家グーラートが贈る、奇々怪々にして抱腹絶倒のユーモア・ゴースト・ミステリー。
内容
- 待機ねがいます
- 象に変身してしまうという友人。変身の原因とは!?
- アーリー叔父さん
- 電気も入ってないテレビに謎の男が出てきて、わかれた恋人との結婚を執拗に勧めてくる。友人にそんな相談を受けて乗り出してみると。
- 撮影所は大騒ぎ
- 駄作にドラマ化した脚本家が呪われる話。
- 人魚と浮気
- 夫が人魚と浮気しているようだと相談を受けて見にいくと……。
- カーニイ最後の事件
- 結婚もするし、このへんで趣味とはおさらばしようかなとかいうのがタイトルの理由。魔法業界専門の広告代理店からあしぬけしたいという秘書嬢のため戦ってみる。
- 新築住宅の怪異
- ノームが化かす家を買ってしまったと相談を受けたものの。
- あの世から来たガードマン
- ホームレス無料診療所に、しつこく抗議しにくる寄生行為防止協会なる連中。それに対処しているのは幽霊たちで。
- 幻のダンス・パビリオン
- 夫婦が買ったばかりの家の庭に、亡父がダンス・パビリオンごと湧いて出てうるさくて困るという相談。
- 姿なき妨害者
- ポルノっぽいものの廃絶に尽力する透明人間の正体は。
用語や登場人物
- 用語や人名
- 解説
メモ
- お馬鹿でどことなくショボい事件を、やる気なさげに解決。生活に違和感鳴くとけこむ怪異のありかたや対処法が、なんとなく愉快。
- 心霊探偵カーニーシリーズとも。
- 「The Return of Max Kearny」という短編がF&SF誌1981年12月号に掲載されているらしいが、収録されていない。書籍では1983年のアンソロジー『Alfred Hitchcock’s Fatal Attractions』に含まれているようだ。
書誌情報
ゴーストなんかこわくない マックス・カーニイの事件簿
話題まとめ
チャットログ
書評
資料リンク
- ロン・グーラート〈Ron Goulart〉
- 雑誌掲載の書誌データ。
- 狭間06Wiki - マックス・カーニイの事件簿