ブラウン神父シリーズ

ブラウン神父シリーズ Father Brown

冴えない風体のローマ・カトリック司祭が洞察力を発揮するミステリ。全て短編。

  • 20世紀初期に書かれた探偵小説中、ホームズの類型から大きく脱した作品。
  • 主人公の放つ警句や意表をついたトリックが印象に残る。
ギルバート・キース・チェスタトン。ジャーナリスト、評論家。

用語や登場人物

用語や人名
解説

メモ

書誌情報

創元推理文庫

ブラウン神父の童心

中村保男

1910年9月発表の第一作「青い十字架」を含む第一短編集。奔放なアイデアストーリー揃いで一番面白い。1冊だけならこれ。

ブラウン神父の知恵

中村保男

1914年刊。「童心(無心)」に比べると小粒な作品が多い。巻頭にアンチ・ホームズものの「グラス氏の失踪」を置く。

ブラウン神父の不信

中村保男

1926年刊。「知恵」から時間があいているのはチェスタトンの体調不良が原因らしい。収録作は8つと少ないが、巻頭にコミカルな「ブラウン神父の復活」を置き、シリーズ中の傑作とされる「翼ある剣」「ムーン・クレサントの奇跡」を収録。人を食った印象の残る短編集。

ブラウン神父の秘密

中村保男
  • 1927年刊。炉辺の談話に語られるブラウン神父の推理譚。巻頭作で明かされる神父の推理メソッドは、短編集を締めくくる発言に結びついて印象深い。「世の中で一番重い罪」に、神父に姪がいるという記述がある。
  • bk1 - ブラウン神父の秘密

ブラウン神父の醜聞

福田恒存 / 中村保男

1935年刊、チェスタトン晩年の作品集。ユーモラスでトリッキーな作品が揃っていて、全体の印象は「知恵」に近い。

嶋中文庫 グレート・ミステリーズ ブラウン神父物語

表紙絵は作者の似顔絵。

コミックス mystery classics ブラウン神父編

それぞれ、ブラウン神父の短編を漫画化した作品2作を含む4作を収録。お得なような勿体無いような……

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