ニューウェーブ
ニューウェーブ New Wave
新しい潮流。その言葉が指すムーブメントはいろいろあるが、このページではサイエンス・フィクションにおけるもの。日本語訳では「新しい波」が定番なようだ。
1960年代後半に「SFは外宇宙より内宇宙をめざすべきだ」と、数々の思弁的SFが発表された。
主な書き手はレイ・ブラッドベリ、マイケル・ムアコック、フィリップ・K・ディック、ハーラン・エリスン、ロジャー・ゼラズニィ、フィリップ・ホセ・ファーマー、トマス・ディッシュ、ケイト・ウィルヘルム、キャロル・エムシュウィラー、ブライアン・オールディス、ジョン・ブラナー、J・G・バラード、ジェイムズ・サリス、サミュエル・R・ディレイニー、ノーマン・スピンラッド、ピアズ・アンソニィら。
1970年代には衰退したが、その後サイバーパンクに大きな影響を与えた。
関連する用語
- サイエンス・ファンタジー誌
- 「アメリカの雑誌。1961年6月号にエルリック・サーガシリーズ第一作が掲載された」
──エルリック・サーガ1 『メルニボネの皇子』訳者あとがきより。 - ニュー・ウェーブ
- 「ぼくはスペキュレイティヴ・フィクションにおける「テンプレート:rb(新しい波,ニュー・ウェーブ)」などというものの存在を信じてない(ちょうどこの世に「サイ=ファイ(sci-fi)」などという醜悪な略称で呼ばれるものが存在するはずがないように)。たしかにそれは、無能な批評家やのぞき屋趣味の局外者には都合のよいジャーナリスティックな表現だろう。この分野の肥沃さが数多くの波──それぞれがひとりの作家から成る波──によるものであることなど、知性も洞察力も持ち合わせていない彼らに理解できるはずがないのだ。」
──世界の中心で愛を叫んだけもの 「まえがき──リオの波」より。