デュラララ!!×2
デュラララ!!×2
- 著
- 成田良悟
- 構成
- プロローグ 赤息吐息
- 1章 妖刀狗肉
- 2章 不定少女
- 3章 池袋最凶
- 4章 池袋之殃
- 5章 百刀直入
- 6章 妖刀乱麻
- エピローグ&ネクストプロローグ 蒼天己……死?
概略
- プロローグ 赤息吐息
- 1章 妖刀狗肉
- 冒頭、ポエムのような印象の、話者不明の謎めいた語りが置かれる。この冒頭パートの語りての素性は、本編を読み進める読者は、徐々に察しがつくようになっていく。続いて、甘楽のチャットルームで、田中太郎、セットンを交えて、「妖刀」を話題にした雑談が交わされる。
- 2章 不定少女
- 3章 池袋最凶
- 4章 池袋之殃
- 5章 百刀直入
- 6章 妖刀乱麻
- エピローグ&ネクストプロローグ 蒼天己……死?
用語や登場人物
キャラクター
- 田中太郎
- 甘楽のチャット・ルームの参加者のHN。使用者が誰かは、『デュラララ!!』の、終章で明かされている。
- セットン
- 甘楽のチャット・ルームの常連参加者のHN。使用者が誰かは、読者には薄々察せるが、「×2」第4章で確定的に描かれる。
- 甘楽
- 作中に時々チャットの様子が挿入されるチャット・ルームの、主催者のHN。池袋の事情に詳しい。
- 使用者が誰かは、『デュラララ!!』の、終章ではっきりしている。
- 「×2」では「プロローグ」での田中太郎と甘楽の「内緒モード」のやりとりで、甘楽が折原臨也であることが描かれている。
- 折原臨也
- 名前は「いざや」と読む。新宿に拠点を置いて情報屋をしている。「甘楽」のHNでチャットルームも主催。
- 狩沢絵理華
- ダラーズの内、門田京平と親しいグループの一員。遊馬先ウォーカーと腐れ縁な感じの、重度の女おたく。
- 「×2」では、プロローグで、田中太郎が甘楽(折原臨也)と交わす「内緒モード」のやりとりで言及。「×2」の物語内に初登場するのは、「第4章」。
- 罪歌
- 「×2」プロローグの末尾に、甘楽のチャットルームにアクセスするキャラクターのHN。誰もいないチャットルームに、意味を成さない単語をしばらく残すと退室。第一章の末尾でも、同じように甘楽のチャットルームに意味を成さない句を、幾つも残して退出していく。入れ違いにアクセスしたセットンは、「なにこれ? 荒らし?」という反応。
- セルティ・ストゥルルソン
- 黒バイク、首無しライダーの名(自称名)。「×2」では、さえない中年男が持ち逃げした金を回収しようとするが、相手を追い詰めたところで、池袋の斬り裂き魔らしき相手に襲撃される。
- 正体は、アイルランド、スコットランドの伝承に伝えられる妖精(妖怪)の1種、デュラハン。
- 『首』
- 20年ほど前、まだアイルランドにいた頃のセルティの首のこと。何者かに奪われた『首』を求めて、セルティは密航で日本に渡ったのだが。
- 園原杏里
- 来良学園高等部で、竜ヶ峰帝人と同級の女生徒。2人は共に学級委員を勤めている。帝人を通じて、紀田正臣とも親しい。
- 「×2」では、第2章から登場。中等部時代、親しかった張間美夏が、高等部で矢霧誠二と交際するようになってから、やや疎遠になっている様子などが回想的に記述された後、教師の那須島隆志に声をかけられる場面に移行。
- 那須島隆志
- 来良学園高等部の教師。学園の女子高生の間では、セクハラなどよくない噂が多い。「×2」で初登場する人物。
- 張間美夏
- 来良学園高等部で、竜ヶ峰帝人、園原杏里と同級の女生徒。園原杏里とは中等部時代、大変親しかったが、高等部進学と共に、美夏が矢霧誠二と親しく交際するようになり、園原とはやや疎遠になっている。
- 紀田正臣
- 来良学園高等部部の男子生徒。竜ヶ峰帝人、園原杏里とクラスは違う。帝人とは幼馴染だったが、小学生時代都内に引っ越してきていた。帝人に池袋の来良学園(高等部)に進学するよう勧めたのは、正臣。
- 「×2」では、第2章から登場。放課後、園原杏里が那須島隆志に付きまとわれているところに登場。冗談めかした形だが、那須島を脅して、その場では付きまといを止めさせる。
- 竜ヶ峰帝人
- 来良学園高等部の男子生徒、園原杏里と同級で、2人は共に学級委員を勤めている。
- 贄川春奈
- 来良学園高等部の元女学生。竜ヶ峰帝人、園原杏里、紀田正臣らの1学年上の先輩にあたったが、先の2学期に転校していた。
- 「×2」では、第2章で紀田正臣が園原杏里に、よくない噂の多い教師、那須島隆志に注意するよう助言する会話の内で、はじめて名前が言及される。園原の回想による紀田の言葉は、贄川春奈の転校の理由を「どうも、那須島と付き合ってるのがバレそうになったからなんだってよ」と、伝聞形で語っていた。
- 「東京ウォリアー」の記者
- サイモン(サーミャ・ブレジネフ)
- 四木(粟楠会の四木)
- 露西亜寿司の板前
- 平和島静雄
- 田中トム
- ドタチン
- 門田京平
- 遊馬先ウォーカー
- 渡草
- 岸谷新羅
- 用語や人名
- 解説
ガジェット(小道具)
- 『影』
- セルティが操る謎の物質、厚さは限りなくゼロに近く、一見、影と変わらない。しかし、糸状にしているときに、普通人が手繰ったりすることはできる。凝集したときは立体形状を取ることもでき、この場合はそれなりの質量も有す。
- 用語や人名
- 解説
用語
- 妖刀
- 「×2」の「プロローグ」では、甘楽がチャットで「今、池袋は妖刀のうわさでもちきりなんです!」と吹聴。これは、作中のメディアで「池袋の斬り裂き魔」と呼ばれている事件のことだが。
- 首無しライダー
- 池袋や新宿を中心に都市伝説と言われている黒バイクのライダーのこと。「×2」の「プロローグ」では、甘楽のチャットルームで実在するものとして話題にされている。
- 池袋の斬り裂き魔
- 「×2」で、物語内の世間でもメディアでも噂になっている「連続通り魔」のこと。池袋周辺で、夜間に刃物で通行人に切りつける。「第1章」では、作中のメディアでのコメント類が言及。第1章の時点で連続して15人の被害者を出している他、5年前にも同地域で同じような事件が起きていた、とのこと。
- デュラハン(ドュラハン)
- アイルランドからスコットランドにかけて伝承される妖精の一類。「ドュラハン」とも。切り離された自分の首を小脇に抱え、首なしの馬に牽かれた馬車に乗り、死期の近い者のいる家を訪れる。デュラハンに訪れられた家の側で、うかつに扉を開けると、タライに満たした血を浴びせかける。
- 来良学園
- 南池袋にある共立の私立学園。雑司が谷霊園の近傍に位置するらしい。
- 竜ヶ峰帝人が高等部に進学した学校で、紀田正臣、園原杏里、矢霧誠二らも通っている。
- 粟楠会
- 露西亜寿司
- 黄巾族
- 「東京ウォリアー」
- 来光祭
- 用語や人名
- 解説
関連する用語
- 関連する用語
- 解説
メモ
書誌情報
電撃文庫
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