エラリー・クイーン
エラリー・クイーン Ellery Queen
ミステリ作家。編集者。アンソロジスト。元々は、フレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの共同筆名だが、1971年にリーが死去した後は、ダネイと他の作家との共同筆名としても使われた。
1929年に、『ローマ帽子の秘密』でデビュー。ヴァン・ダインと並び、当時のアメリカを代表するミステリ作家となる。初期作品は、ヴァン・ダインの流れを汲んだ論理性を重視した作風(タイトルの特徴から『国名シリーズ』と言われる)で、作者と同名の探偵が活躍する。
長らく覆面作家として活動していた。
メモ
- 読者への挑戦
- 『国名シリーズ』では、いくつかの例外を除いて、解決編に入る前に「読者への挑戦」というページが登場する。「読者への挑戦」が出る前までの文章中に、読者が推理するために必要な手がかりが全て提示されていることを宣言したこの一節は、まさに作者から読者に対する挑戦状である。
- バーナビー・ロスとの覆面対談
- ダネイとリーの別ペンネームである「バーナビー・ロス」と「エラリー・クイーン」が講演会で両者とも覆面をかぶって対談したエピソード。片方がダネイ、もう片方がリーであった。
- エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン(EQMM)の編集
- 編集長として活動したのは、ダネイの方。EQMMの傑作選などのアンソロジーの編纂も行っていた。
著作リスト
国名シリーズ
- ローマ帽子の秘密
- フランス白粉の秘密
- オランダ靴の秘密
- ギリシャ棺の秘密
- エジプト十字架の秘密
- アメリカ銃の秘密
- シャム双生児の秘密
- チャイナ・オレンジの秘密
- スペイン岬の秘密
- ニッポン樫鳥の謎
ライツヴィルもの
- 災厄の町
その他
- 間違いの悲劇
- 途中の家
(他,追加お願いします)