著作権

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著作権 Copyright

複製をコントロールする利権(英米法)と、著作者の人格権(大陸法)の、双方からの権利が混在している。

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著作権Wiki

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用語

翻案
「既存の著作物に依拠し、かつ、その表現上の本質的な特徴の同一性を維持しつつ、具体的表現に修正、増減、変更等を加えて,新たに思想又は感情を創作的に表現することにより、これに接する者が既存の著作物の表現上の本質的な特徴を直接感得することのできる別の著作物を創作する行為をいう。」(H13.06.28 922 読点改変)

メモ用

書籍紹介

話題まとめ

チャットログ

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2001/05/20010506.html#010000
歌詞の無断転載より替え歌のほうがヤバイ。著作権侵害は不特定多数に配れば販売かどうかは関係ない。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2001/05/20010506.html#030000
大衆娯楽が「これは文化ではない」という偏見で後世に残りにくい
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2001/10/20011019.html#090010
「要約の無断配信は違法」と作家らがネット会社を提訴
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2002/05/20020518.html#020000
今のアメリカ法は「著作権所有者が個人の場合は死後70年まで、企業の場合は95年間著作権を保護する」のか
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/11/20031119.html#220000
Amazonの「Search Inside」、韓国の書籍電子化による影響
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/01/20040109.html#170000
著作権法の改正案ほか
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/03/20040324.html#190000
見出しに著作権は認められないという地裁判決
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/03/20040330.html#190000
コミックに貸与権を
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/04/20040411.html#160000前
公共貸与権を2008年に導入の方針
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/07/20040720.html#040000
著作権保持期間の計算方法
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/07/20040720.html#050000
著作権分科会報告書の内容
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/10/20041017.html
検索サーバーにデータを蓄積することも著作権に抵触
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/11/20041108.html#160000
許諾が必要ないと著作権法にあるものまで許諾を求めようとするのはおかしい
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/11/20041113.html#170000
何かあったら著作権違反といっておけば無茶が通ると思ってるのが見え見え
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/11/20041126.html#190000
著作権登録商法は詐欺に近い
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/12/20041227.html#120000
大河ドラマの盗作裁判の地裁判決
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/04/20050407.html#090013
著作権法で、出版社にも著作隣接権(版面権)を認めさせようとの動き
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/05/20050526.html#140000
文化庁の著作権関連WebサイトでMac OS X標準搭載ツールのアイコンが使用されていた。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/06/20050615.html#100000前
大河ドラマの盗作裁判の高裁判決。あいかわらず「似ているがしょせんは駄作」という判決だ。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/08/20050817.html#090000
三田誠広氏批判 日本文芸家協会への公開状 の話。翻訳権の消滅は旧法。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/08/20050817.html#120000
万国著作権条約の実施に伴う著作権法の特例に関する法律の話。発行後七年間翻訳されなかった、あるいは翻訳が絶版になっているものは、著作権者の許可を取れなくても翻訳ができるのか。

blog記事

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資料サイト

(準備中)

著作権法入門
論考多数。
[〜新たな文化のパスワード〜)]
著作権の項目。行政サイドの指針として
知的財産権裁判例集
速報など
IPリーガルプラザ
IP(知的所有権)についての判例紹介や解説記事など。第一東京弁護士会のサイト。
知的財産用語辞典
JIII知的財産権判決速報
財団法人発明協会によるもの。判例評釈などもある。
Netlaw
著作権法とIT関連法の最新情報を提供。
U.S. Copyright Office
アメリカ著作権局。国立議会図書館の一部署。ここのFAQなどはとても理解しやすく明確です。

判例

H13.06.28 第一小法廷・判決 平成11(受)922 損害賠償等請求事件
既存の著作物の翻案とはなにか。
H13. 8.27 東京地裁 平成10(ワ)23824 その他 民事訴訟事件
実在の競走馬を登場させたことをもってゲームソフトの差し止めが請求され、却下されたという判決。
H11. 8.30 東京地裁 平成10(ワ)15575 著作権 民事訴訟事件
複数の要素から購入者は藤崎詩織というキャラクターであると認識するとし同一性保持権に抵触するとした判決。
H15.10.29 東京高裁 平成12(ネ)3811等 不正競争 民事訴訟事件
ベレッタの古い銃のモデルガンについてベレッタの不正競争との申し立てが却下された。
H13. 8.28 大阪地裁 平成11(ワ)5026 著作権 民事訴訟事件
コルチャックの生涯についてのノンフィクションと劇脚本について。実に事細かに依拠性を検討している。"著作権法上の「翻案」に当たるか否かは、前記のとおり、先行の著作物と後行の著作物の表現を客観的に対比して判断すべきものあって、先行著作物が後行著作物の「原作」と表示されたからといって、直ちに著作権法上の翻案となるわけではない。"であるとのこと。翻案したものであるといえるためには、後発著作が、先行著作に依拠して創作されたものであり、かつ、先行著作の創作性のある部分における表現上の本質的な特徴を直接感得することができるものであることが必要である。
H14. 3.25 東京地裁 平成11(ワ)20820等 著作権 民事訴訟事件
宇宙戦艦ヤマトの事件。
H17. 7.12 大阪地裁 平成16(ワ)5130 著作権 民事訴訟事件
造語についての著作権法での判例は珍しい。というか、これしかない。"名称等の使用につき,法令等の根拠もなく名称の発案・使用者に対し独占的な使用権を認めることは相当ではない"。
H12. 4.25 東京高裁 平成11(ネ)4783 著作権 民事訴訟事件
『脱ゴーマニズム宣言』における『ゴーマニズム宣言』からの引用について。マンガの引用の可否を細かく分析している。
H17. 6.14 知財高裁 平成17(ネ)10023 著作権 民事訴訟事件
「武蔵 MUSASHI」と「七人の侍」。"後続の創作者が先行する作品に依拠し,かつ,表現においてそれと類似する作品を創作することは許されないが,著名な作品とのアイデアないし設定等の類似を避けるべき義務は,後続の創作者に課せられていないし,課せられるべきでもない。"また"著作権法が,特許法等と比較して,いわば無造作に,しかも極めて長期間の独占権を付与していることを正当化できるのは,その独占権の対象が具体的な創作的表現に限られており,思想やアイデア等を公有のものとする前提が採られているからである。"とのこと。
H17. 5.25 知財高裁 平成17(ネ)10038 著作権 民事訴訟事件
"実験結果等のデータ自体は,事実又はアイディアであって,著作物ではない以上,そのようなデータを一般的な手法に基づき表現したのみのグラフは,多少の表現の幅はあり得るものであっても,なお,著作物としての創作性を有しないものと解すべきである。"
H13.10.30 東京高裁 平成13(ネ)3427 著作権 民事訴訟事件
チャイルドシートの使用を勧める交通標語の創作性を検討する。
H17. 4.28 大阪高裁 平成16(ネ)3684 著作権 民事訴訟事件
論文について翻案であると主張し退けられた例。自然科学上の知見の表現においては制約が厳しいので類似しやすいが"表現技法について著作権法による保護を認めると,結果的に,自然科学上の知見の独占を許すことになり,著作権法の趣旨に反することは明らかである。"とする。
H14. 2.28 東京高裁 平成12(ネ)5295 著作権 民事訴訟事件
万国著作権条約で保護されていたものは元の国での保護が切れたあとも戦時加算などの影響で保護が持続する。
H16. 3.24 東京地裁 平成14(ワ)28035 著作権 民事訴訟事件
新聞の見出しの著作物性の有無について。
H14.10.29 東京高裁 平成14(ネ)2887等 著作権 民事訴訟事件
掲示板の書き込みの著作権について検討している。
H13.12.18 東京地裁 平成13(ワ)14586 著作権 民事訴訟事件
ゲームソフトなどのアイデアは著作物かを争った事例。しかし表現の類似するかの検討に留まった。
H17. 3.29 東京高裁 平成16(ネ)2327 著作権 民事訴訟事件
レイアウトした結果が編集著作物となっても、レイアウトの配列方法じたいは著作物ではない。
H14. 8.28 東京地裁 平成13(ワ)5685 著作権 民事訴訟事件
「はだしのゲン」を原作とする講談用の脚本の著作権を争ったもの。原作に遡り新たに二次著作物を作りなおすことで回避できると助言が有ったりする。
H12. 9.19 東京高裁 平成11(ネ)2937等 著作権 民事訴訟事件
アイデアの保護に繋がる方向での著作権の主張は、同一のアイデアを含む創作活動を広く禁止してしまうため認められない。結論としては「著作者の思想又は感情を創作的に表現したものと同一のものを作製すること、あるいは、これと類似性のあるもの、すなわち、著作者の思想又は感情を創作的に表現したものとしての独自の創作性の認められる部分についての表現が共通し、その結果として、当該作品から既存の著作物を直接感得できる程度に類似したものを作製することのみが複製・翻案となり得るのである。」となる。
H16. 2.12 大阪地裁 平成14(ワ)13194 著作権 民事訴訟事件
誕生花の写真を転用し著作権法違反に問われた事例。花言葉自体は「一般的な言葉を選択したごく短い表現である」ため「1年の各日に対応した花を「誕生花」として選定するというアイデアや個々の花言葉の表現自体は著作権法による保護の対象にならない」ものの全体としては著作物であるとしている。
H14.4.16 東京高裁 平成14(ネ)605 著作権 民事訴訟事件
独創的なアイデアを保護されるべきだとの控訴を明確に否定した事例。"表現を離れた単なるアイデアは著作物とはいえず、著作権法上の保護の対象とはならない"。

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