グッバイ万智子

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高度文明と崩壊しつつある社会、そのなかで旅を続ける男女。吸血鬼ハンターDと同形の、著者のお得意の風景と言えるのかな。

菊地秀行

ある夏の日。「乗っていかない?」車の中から声をかけたのは万智子。声をかけられた少年は、風に身をまかせる風来坊。それ以上は相手について何も訊かず、自分について何も語らない、そんな2人の旅が始まる。2人はそれぞれ別の何者かに追われていた。その追手からの攻撃や、訪れる土地で出会う奇妙な現象に、目に見えない不思議な力で対処していく万智子。自分の理解を超えた力を持つ万智子に、少年は次第に惹かれていく…。果てしなく続く道を、2人を乗せた甲虫が疾走する—。

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集英社スーパーファンタジー文庫

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