奇妙な依頼で関西国際空港から、シャーロック・ホームズの街ロンドンへ旅立った(?)病院坂黒猫と櫃内様刻。彼ら二人が行く先々で巻き起こる奇妙な出来事。隣の席に死体が座っていたり、ホームズ狂に引きずり回されたり、仕舞いには、読んだ者は必ず死ぬ「呪いの小説」を読む羽目になったり。『きみとぼくの壊れた世界』の二人が出会うメタでメタでメタな珍道中。
……戯言ですよ?
- 著
- 西尾維新
用語や登場人物
- 病院坂黒猫(びょういんざか・くろねこ)
- 通称くろね子さん。頭脳明晰、対人恐怖症の保健室登校生徒。美人で小柄なトランジスタ・グラマーな少女だが、学園一の奇人。高校三年生。
- 櫃内様刻(ひつうち・さまとき)
- 妹のためなら一線も二線も越える正真正銘のシスコンで、病院坂黒猫の数少ない、というか唯一の友人。なぜか恋人(妹でも病院坂黒猫でもない)もいる。
- 串中弔士
- 病院坂黒猫の従妹「病院坂迷路(びょういんざか・めいろ)」の後輩。女装の似合う中学一年生。
- ガードル・ライアス
- 推理作家。読んだ者が必ず死ぬ「呪いの小説」の作者。
- 笛吹(うすい)
- 病院坂黒猫の“遠い”親戚
- 用語や人名
- 解説
メモ
- 雑誌メフィスト2008年5月号に掲載されたものの単行本化。
- 表紙が「体操着(タンクトップにブルマ)にインヴァネス・コート」のくろね子さんに始まって「制服姿(おとなしいのとはっちゃけたのと)」のくろね子さんに「私服姿」のくろね子さん、と隅から隅まで病院坂黒猫づくしの挿絵です。
- メタです。どこを切ってもメタです。とにかくこの一言に尽きます。めまぐるしく変化する状況について行けたら……
- 「僕が死んだーっ!」:多分、本作一の名(迷)台詞。誰がどの場面で言ったセリフかは秘密。
書誌情報
話題まとめ
チャットログ
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2008/07/20080709.html#000000
- 病院坂黒猫満載のメタな話。ここまでメタだと「反則だー」と叫ぶところが、西尾維新と言うだけで納得するあたり、かなり染まったなと思う。つまりはいつもの西尾維新。西尾維新さんのは、その微妙なバランスを、あえて崩すことでめまいにも似た、愉しみを読者に与えるんですが、この「めまい」が「うわ、おもしれぇ」になるか「うう、ギボチワルイ……」になるかは、さすがに、読者しだい
書評
- 見つけたら入れてね
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