血管中に潜む「血液魚雷」の正体とは。近未来医療SF。
第3回『このミステリーがすごい!』大賞最終選考落選作。
放射線科医・石原祥子のもとに搬送されてきた心筋梗塞の患者。だが、ナノテク検査装置が映し出したのは、プロペラ型の鞭毛を備えた未知の寄生虫だった−。人体という異世界を舞台に描く、現代版「ミクロの決死圏」。
- 著
- 町井登志夫
用語や登場人物
- 用語や人名
- 解説
メモ
- 事実上ほとんど、放射線科のなかだけで展開される医療SF。なぜ放射線科なのかというと、血管にカテーテル入れて、そこからロボット式のエックス線撮像システムで、3D化して観察するというシステムを用いるからでした。
- 機器のコードネームはアシモフ。「ミクロの決死圏」がやりたくて設立された医療機器メーカーの開発。
- なぜ感染したか、なぜ放射線科なのか、なぜこの登場人物たちなのか、ちゃんと納得が行くように真相(血液魚雷の正体)に繋がってるんで、ミステリとしての構造はきちんとしている。
書誌情報
話題まとめ
チャットログ
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/10/20051007.html#230000
- 比較的まっとうな医療SFでした。血管中に潜む「血液魚雷」の正体とは。
- http://kataribe.com/IRC/kataribe/2005/11/20051123.html#030000
- 主人公が放射線科の医師で、ほとんど検査室で進むSFがあります。最終選考落選作ってのは、帯にデカデカとかいてありました。落ちはあっけにとられること請け合いです。SFらしくて好みですが。