小野篁は通じた異母妹を失い、その魂を止めんとするが……。擬古文調で書かれた怪異譚。
- 著
- 加門七海
夜ごと地獄の庁に座す魔性の男、小野篁と篁の異母妹。ふたりの恋の忘れ形見である小野小町。平安京の闇に葬られた小町の悲恋とは? 呪われた一族の血とは? 「東京魔方陣」の著者による伝奇小説。
用語や登場人物
- 小野篁
- 異母妹に思いをよせ、やがて子をなしてしまう。
- 小野小町
- 篁の娘とされる謎の美女。
- 在原業平
- 幼い頃から篁との交友があったが……。
- 用語や人名
- 解説
メモ
- 小野一族の出自についてのネタがキチンと。
- 地の文は擬古文を取り混ぜた現代文、という感じかな。会話は疑古文。擬古文調についていけるかは人によるかしらん。雰囲気は出てるけど。
書誌情報
くぐつ小町 平安朝妖異譚
河出文庫文藝COLLECTION
くぐつ小町 単行本
話題まとめ
チャットログ
- http://kataribe.com/IRC/OM/2006/09/20060926.html#010000
- 業平が重要な役割で出てきます。妹を反魂で傀儡に蘇らせたのが小町であるという解釈でありました。